枚方レッツゴー三匹の単車物語  1回目 | 枚方コーリング

枚方レッツゴー三匹の単車物語  1回目

私 枚方コーリングの作者でありHACKというロックバンドでギターと唄をやってるオジーです。
以下は私の枚方の連れとのオートバイの旅日記。うん。私はやめてオレでいくね。
この夏中心にお話させてもらうぜ!



枚方コーリング番外編
「レッツゴー三匹の単車物語」



 あだ名。
 そう。オレのあだ名なのだがちっちゃい頃から「オジー」と呼ばれることが多い。
しかし年下や後輩からは「ひとっさん」と呼ばれることが多い。

まーどっちでもいいのだが、この物語では「ひとっさん」が馴染み深い呼ばれ方だな。
 


単車が好きだ。

オートバイ。モーターサイクル。

んで他の2匹とは付き合い長いなー。


2匹との時間にはいつもモーターサイクルがあった。
かっこえー!
んでユーモアとペーストが。



いやペーソスがね。


んでオレがどんな単車に乗ってきたかも2匹は知っている。

単車においてはかなりな浮気性なオレ。

生きている間に出来る限りたくさんの単車に乗りたいと思っている。

んで最後はハーレーの883って決めてるんだ。



えーっとここから先はオレが乗ってきた単車紹介。単車に興味ない人は飛ばしちゃってね。


最初はモンキー
ステップ2っていう枚方は茄子作り交差点にあるショップのオレと同じ苗字(しかし読み方はちゃうの)の店長に世話してもらった最初のバイク。

オレは1年半くらい乗ってたかな。その後に弟のハヤぽんが乗ってた。
そのうちヒロヒサ(オレの親父)がオレやハヤぽんに断りなしにパチンコに行くのに乗るようになった。


ある日、オレとハヤぽんはフロントフォークいがんでいることに気づく。


二人とも転倒や衝突のおぼえはない。


となるとヒロヒサだ。


ヒロヒサを問い詰めると。


申し訳なさそうに。

「ごめん。電柱に突っ込んでもうて・・」ときた。


しかし、どう操作を誤るとモンキーで電柱に突っ込めるのだろうか。


奴はその後、自分のスクーターに引きずられて両膝を思いっきり擦りむいたことがあるから、やはりありえる話なのだろう。
スクーターに引きずられたのだ。乗れよ!乗り物だろ!


しかし、ええ年こいたオッサンがスクーターに引きずられ、ズボンの両膝が破れ、出血した両膝を見て頭掻いてる姿はかなり笑えた。

オカンに気づかれないように破れたズボンを処分している姿は愛しかった。


まーそんな想い出は一台の単車にはたくさんあるので、いちいち振り返ってると物語は進まないのでこの先は出来る限りあっさり紹介したい。


次は
ヤマハのSRX400
いーバイクやったな~。この単車は一人旅が多かった。



んで
カワサキのGPZ400R
一番やんちゃな走りをしてた頃だね。かんなりイジッた。180km出たよ。伊勢道のストレートやったかな。



そして
ホンダのCB1000SF ビッグ1
乗ってた期間はほんま短かった。1年ぐらいかな。
龍神スカイラインで自爆。この単車あたりから安全に乗ることを真剣に考えるようになった。



んでCRM200
オフロードは一度は乗ってみたいと思ってた。ツーストで速いのは速い。しかし、普段走るのはオンロードでオフではない。
コーナー前で沈みすぎるフロントにイライラして…
この単車も1年の付き合いでした。



そして憧れであった
カワサキのGPZ900R ニンジャ!
ほんとこの単車は大好き。一番長く乗ったかな。
逆輸入車の赤黒。しかし、この頃からツーリングの記憶がいつも同じ景色になってきた。その理由は追ってこの物語で触れることになる。


そして現在は
ヤマハのSR400。単気筒はやっぱ特別の乗り味がある。前のオーナーがダートトラッカー風にかなりイジってるため何かとめんどくさいこともあるが仲良くやってます。

しばらくビッグバイクばっか乗ってたから小回りが利いて路面が悪いとこやダートでも安心して入れるから結構楽しい。もっといろんなところに行きたいのだが…・




 307号線をちょっと山手に入ったところに「空見の丘公園」なるものがある。枚方市が見渡せる公園で夜景がキレイ。


3匹はその公園の芝生に腰を下ろして酔っ払っていた。


ツーリング企画のためのミーティングを兼ねた飲み会である。

今まで幾度と無くこのミーティング兼飲み会は開かれてきたが、3匹のうち1匹たりとそのミーティングの内容を覚えている者はいない。

漠然とツーリングの行き先とキーワードと予定日ぐらいしか覚えていないのだ。集合時間と場所を覚えてないこともある。



1時間集合時間を間違えた奴もいる。


ケンゴである。
3匹のうち一番華奢な体つきで眼鏡野郎なのだが一番ヤクザな性格。

ファミレスにて、ドリンクバーの注文してないのに平気で水のグラスにジュースを入れてこれる奴。
乗ってる単車はオレと同じSR。この男はSRにしか乗らない。他の単車に乗ってるのを見たことがない。
オレと同じバンド「HACK」のベースを弾く。時々曲も作ったりする。




もう一匹はカズキ。
笑顔がいい。とにかく旨いもの食ってるときの笑顔がいい。子どもみたいな無邪気な笑顔。
旨いもの、ビール、おもろい時の笑顔がとにかくいい。

ヤツのお陰でオレはかなり旨い食べ物に出会う機会にめぐり合えている。
とにかくヤツは第一に食いものに鼻が利く。
たまに利きすぎて問題。


ギャル、エロ、哲学に向かう顔は怖い。かんなりのハードボイル度。ハンフリーボガード顔。見た事ねーけど。以下同種の顔はボガード顔で。


「空見の丘公園」
ここから見える景色は最高だ!
オレのアイデアで今夜ここで3匹は飲むことになった。
夜景が見える位置に座を構え
芝生に買い込んだ餃子やコロッケ、とんかつ、フランクフルト、おでんなど惣菜を並べて缶ビールを手に持ち「エイヤッ!」と乾杯。機嫌よく宴は始まった。


午後8時
夏とはいえ日は暮れて夜景がキレイなはず


しかし曇ってる。


っつーか降ってきた!!!


でもそんなの関係なく3匹はアホ面で頬を赤くさせてビールで喉を鳴らす


「今日はさ!春日町の祭り!毎年あの町は花火スゲーの!」

オレはうれしくて立ち上がって春日町のほうを見た。


しかし、町の明りは小雨でぼやけて湿やかに空気にしらけているようだ。

祭りはあるのか……・・


オレは不安になってきた。

夜空を見上げると灰色の分厚い雑巾のように雨雲がモクモクと膨れ上がり、オレたちを
「ズブズブにしたろっかー!」をニヤケ眼で見つめているようだ。


「なー 屋根あるとこ行く?」
と2匹に聞いてみる。


「だいじょぶっしょー!」
とカズキ。


「うん。降らない。だいじょぶ。っつーか降ったらアカンわ。」
とケンゴ。



オレとケンゴはキャップを被っていた。
雨足は強まり、キャップのツバから雫が落ち始めた。


カズキの髪はびしょ濡れだ。しかし、カズキは無理矢理タバコをふかし。

黙々とビールと餃子を喉に流し込んでいる。顔つきはボガード顔に近づきつつある。


「なーカズキ!ケンゴよ! けっこー降ってきたな!」


「めんどくせーなー…」
とケンゴ。缶ビール片手に頬を赤くさせて暗い空を見上げる。


「……  」
とカズキ。ボガード顔。



「コレ この状況ってさ!オレたち雨に降られているよな。確実に。そう 今後いや この後にでも雨に降られてズブ濡れ~!っつー状況よね。」


「めんどくせーなー!マジで降んのかよ!こんな時にいー!」
とケンゴ。イライラしたように缶ビールを喉に流し込み乱暴に餃子を箸でつまんだ。


「なんか… 動きたくないわ。めんどくさい。」
とカズキ。缶ビール左手、右手に箸。芝生の上でなぜか正座して、次にどの惣菜に箸を運ぶか考えている。少し酔いが回ってきたのか少し目が腫れぼったく見えた。



奴らは本気で動くのをめんどくさがっている。



土砂降りではないが雨はすでに降っているのである。傘も屋根もない芝生の上。


ただオレたちは雨に降られている。
目の前のたくさんのお惣菜。餃子やコロッケの容器の中に雨水がたまっていく。

カズキはなんのためらいもなくずぶ濡れのとんかつを口に運ぶ。


「なーカズキよ。降ってきたな。」


「あー なんか移動するの?動くのめんどくさいっすねー…」
とカズキ。現在かなりボガード顔。


「降んなよー!めんどくせー雨だな!」
とケンゴ。


「オイオイ君達。このままだとズブ濡れになるよ。」
と言おうとした瞬間に


ドッッシャー!バチバチバチバチバチー!
土砂降りです。バケツをひっくり返してます。めっさ降ってきます。




その後のめんどくさがってた2匹の動きの速いのなんの

あっと言う間に
広げた惣菜をひとまとめにして屋根のあるベンチへダッシュ。

身体は濡れたが大事な惣菜各種は死守した。

しかし、雨足は強まり、屋根の下でも油断すると大事な惣菜各種が濡れしまうほどの大雨だ。



ケンゴは空見の丘公園にテントを張り一晩過ごす気でいた。
大雨の枚方市を複雑な表情で眺めていた。

春日町の方は花火どころか町の明りも見えないくらい雨はひどくなっていった。