
時は戦国。戦場で生まれた孤独な物の怪は、
ある武将と出会い、呪い殺そうとするが!?
かわいいネコ耳の猫井殿が遂にコミックス化!!

時は戦国。哀しき物の怪は、猫耳武将に姿を変えて
お館様への忠義を果たす――。
菊三が超キュートな四コマも収録、待望の第2弾!
この作品をまだピックアップしていなかったとは、うっかりにもほどがある。
声を大にしてお勧めしたい、超絶かわいい「猫井菊三忠茂」殿と、優しい武者たちのお話。
合戦後の亡骸が散らばる荒野で生まれた「孤独な物の怪」は、怨念と悲しみに満ちていた。
あまりにも悲しくて、誰かを呪い殺せば気が晴れるかもしれないと、
通りかかった武将の前に姿を現す。
その武将は懐深く、潔く、徳高い本物の「もののふ」で、初めて物の怪は癒され
武将のそばにいたいと願い、姿を変えた。
こうしてかわいい猫井様が生まれ、お館様(武将)をはじめお城の皆に愛され、
りっぱなもののふを目指す。
大半は、猫井様の「もののふ心得」1話の4コマ。
これがもうもうもうもう言葉にできないほどかわいいんだ。
でも並行して戦国の世の中らしいシリアスなお話も進んでいく。
BL要素は今のところ、臣下の九鬼と八木が受け持っているので、
猫井様はもっぱら癒し担当。
琥狗ハヤテさんは、骨太のメンズ達が戦う、シリアスでちょっと流血ありの話が多いんだけど
こちらはその要素もありながら、かわいらしさと癒しと萌えを込め、
そのうえ切なさと涙ホロリまで盛り込むという、高級ホテルブッフェみたいな作品。
これ読んで「嫌い」という人がいるとは思えない。
モフモフ好きならもだえまくってる。
ただ、4コマのほうはひたすら「可愛い」んだけど、2巻からは戦国らしく
隣国堀田との関係がきな臭くなってきて、いよいよ合戦かもという展開になってきた。
私としては戦いは好きではないし、だれも傷ついてほしくはないんだけど…・
1巻と2巻の間は2年4か月あるので、3巻はまだまだ先だし、完結に至っては
さらに先だろうけど、早く大団円が読みたい。
ちなみに猫井様は普段はラブリーなんだけど、本体は超絶美青年。
これもまた楽しみ。