もういい加減すいたころだろうと思ったら大間違い。
平日の3時だというのに私の前には約100人が当日券の列に並んでいる。

まず、前売り券を買うのに10分。
やっと入場して、せっかくだから枡アナの解説を
聞こうとプレイヤーを500円で借りた。
初めのうちは私たちの良く知っている
麗しいミュシャの絵が並ぶ。
ポスター絵だけでなく、油絵も何点もあって、
色遣いがすっごく綺麗だった。
そして、出世作の「ジスモンダ」
圧倒的だった。
香水やせっけんのパッケージ、自転車の宣伝広告・・・・
こんなのが今あったらもったいなくて使えない。
『ビザンティン風の頭部』-「ブルネット」、「ブロンド」
等々、他の代表作も勢ぞろいで圧巻。

と、ここまでは良く知られているミュシャだけど、
今回は「スラブ抒情詩」がかなりのスペースを占めていた。
故国チェコに対する愛国心の表れとされる絵の数々は
暗く、重く、壮大なものだった。
「あなたが知らない本物のミュシャ」のキャッチコピーどおり、
まさに私の知らない絵ばかり。
確かにすごかったけど、私はちょっと苦手。
そしてポートレートもいっぱい。
中でも私が気になったのは、妻と愛人の写真が縦に並べられていたこと。
なにも並べなくってもな~とは思った。
そして1時間半かけて、見終わったら今度はグッズの会計列にまた10分。
日本人って本当にミュシャ好きなんだよねー。
1時間半の牛歩はさすがに疲れたのでもうまっすぐ帰ることにした。
帰るころにはあれだけあった当日券の列はガラガラ。
4時半から5時頃が狙い目かも、まあ、土日はどの時間もダメだろうけど。
そして、家に帰ってきた。
汗を流したいけど、給湯システムが壊れているので銭湯へ。
近くのスーパー銭湯は絶対混んでいるので、昔ながらの街の銭湯へ行ってみた。
始めて行った銭湯なんだけど、なんと内装にミュシャのタイル使ってた!!
今日はミュシャの一日だった。