
誰もが見惚れる美貌を持ちながら妾腹のため疎まれ育った桜花は、執事の斑鳩に世話を焼かれるうちに心惹かれ身体の関係を持ってしまう。
そんなある日、療養のため斑鳩を連れて人里離れた洋館へ移ることになった桜花は、駆け落ちのようだとひそかに心躍らせるが、斑鳩は思わせぶりな態度をとるものの口づけすらしてこなくて・・・・。
表題作のほか6篇の短編集。
新人さんのデビュー作。
一言で言うと 「非常に惜しい・・・・・が、短編集なので仕方ない」
絵も、ストーリーもちょいとレトロなかんじがするものの、新鮮さもあり
これからが大いに期待できそう。
ただ、この本に関しては、長いストーリーの一つのエピソードを集めたような作品ばかりで
もっのすごーーーーーく食い足りない。
頁数が足りないのは、新人さんだし、仕方ないんだろうけど、非常にもったいない。
切ない系のストーリーが多いので、設定がなかなかに辛い。
そのため、せっかく両想いになっても、取り巻く環境が変わらないので
ストーリーによっては、その先のハッピーエンドが期待できないものがある。
私は、水戸黄門ばりの大団円希望なので、そのあたりが多いに不満。
とはいえ、今は仕方ないのかも・・・・・
絵柄もストーリーも独創性ありなので、次作に期待する。
きちんとハッピーエンドになるストーリー希望。