
「彼の幕は春にひらく」
友達と土曜に秋葉原アニメイトで表紙見て
「この絵、好みだから、試しに買ってみる」
と、衝動買いした本。
とにかく絵が麗しい。
裏表紙なんか、こんなの。

男が男を買う事が、最も高尚な遊びで権力の象徴となっていた時代──
貴族の紫羽芳成と美しい男娼のハルは嵐のように出会い、惹かれ合う。
高位の貴族にも関わらず演劇の脚本・演出に情熱を燃やしていた芳成だが、
父の命令によりハルの手の届かない政治の世界へと行ってしまう。残されたハルは…!?
表題作『彼の幕は春にひらく』一挙80ページ描き下ろし! ほか読み切り3話を収録。
この作家さん、なんか覚えがあるなあと思ったら、去年「神田さんと上野さん」という
本が、同じくアクアから出ている。
このときも気になって手に取ったものの、表題からも分かるように「擬人化物」
実は私、擬人化苦手。
だから、確か、オフでサッと立ち読みしたような記憶が・・・・・・・・
改めて探してみよう。
そして、2冊目のこの本は、なんちゃって明治時代?
あらすじはなんか切なげだけど、受けのハル君が逞しいから余り悲壮感はない。
もちろん私の大好きなハッピーエンドだし、脇役だけどさいこーーーにいいのもいるし
ともかく、絵が抜群に上手い、お話もオリジナリティありで、この表題作は絶対お勧め。
同時収録の3篇は
年下ヤンチャ攻めの「サクラ咲ケ」
学園物後輩攻め「恋の穂先と書のいろは」
駄目オヤジ攻め「御馳走のフレーバー」
これらは初期の作品なので、絵がちょっと違う。
顔が長くて、ちょいと苦手なので、この絵のままだったらおそらく手に取らなかった。
お話は、2編はいいんだけど、ラストのオヤジ攻めは実の叔父甥という、
私の地雷だったのだけが残念。
衝動買いだけど、後悔なし、次回作がすんごく楽しみ。
久々に手ごたえのある漫画家さんだー。