深月ハルカ 【小説家】 | はすののブログ

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デビュー作
「背守の契誓」
 
こんなに良いとは思わなかった !!
 
 
以前、R子ちゃんのコミケリストに載ってて
ちょっと気になってたんだけど、
ブックオフで105円だったから買ってみた。
 
 
 

もろ好みど真ん中!!
 
 
ただ、和風伝奇ファンタジーだから、
好悪は完全に分かれると思う。
 
ちょっとネタばれになるけど、
人外もの駄目な人にはお勧めしない。
 
実は私も、「飼い犬や飼い猫が人間になって❤」ってのは駄目。
 
ペットは、姿かたちが人になってもペットじゃねーか
恋愛の対象になるもんじゃない!!
って思っちゃうのよ~。
 

でも、夜光さんの「凍る月」や、水壬さんの「ムーンリット」のように
あくまでも「異種族」として描いてくれる分にはOK。
 
 
 
話を戻して、この「背守の契誓」は
小野篁の子孫と、彼の背守(この場合魔よけの任にあたるもの)の話。

小野篁といえば、言わずと知れたあのお方。

BLでもいろんな話のモチーフに使われる
この世とあの世を行き来しながら、
平安の帝と地獄の閻魔大王に仕えた
と言われる、実在の人物。
 
だから、お話は当然物の怪系が出てくる。
 
 
双子の兄が亡くなり、小野家当主を継承した貴志(攻め氏)
当主には必ず背守が着くことになるが
そのためには、兄の背守であった由良(受け)は殉死しなければならない。
 
でも、子供のころから由良に心魅かれていた貴志は
新しい背守を拒否して、由良を奪う。
 
 
設定にオリジナリティがあって、
実にいい上に、さらに一味もふた味もひねってくる。

最初は敵役かと思った従兄弟とかも、いい役回り~。

ああ、何書いても大きくネタばれになってしまう……
 
ただ、設定が非常にいいのに、イマイチ生かし切れていない感はある。
 
物語の進行とともに、設定が肉厚になって行くんだけど
そのためにページ数が足りなくなってきたような……
 
 
 
でも、とにかく、けな気で一途な由良がいい!!
 
これ、続編書いてくれないかな~。

確かR子ちゃんが同人誌チェックしてたから、夏コミで買おう。
 
 
 
2冊目の「神の孵る日」はノーチェックなんだけど
面白いかなあ……レビューがあまりないから
ちょっと分かんない。
 
2冊目がこける人も多いけど、俄然興味がわいてきた。
 
先月のリンクスminiはラインナップに全然ひかれなかったから
応募してなかったけど、もしかしたら失敗したかも。

「神の孵る日」が入っていたような…
 
 

と、思うほどには、この「背守の契誓」面白かった。