黒崎あつし 「ぎゅっと」「もっと」 | はすののブログ

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地味目だけど、切ない系がモロ私のツボ。
 
「黒崎あつし」さん。

ルチルからの最新作はリンク作で
「高級会員制ゲイクラブ」(よくある設定ね)
のボーイ君達のお話。
 
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1作目のぎゅっとずっと抱きしめては、
男性を好きになって悩む攻め氏に
男同士のイロハを手ほどきしようと
気紛れを起こした受け氏のお話。

そのうち本当に攻め氏を好きになって、
でも、彼には他に好きな人がいて…

お約束の切なさ。

また、攻め氏がほんっとにいい奴なんだ~

ただ、この受け氏は身長178センチの設定。

 
可愛い系の小鳩さんの絵だとイマイチかな~
って気がしたんで、勝手に脳内で、小柄体型に変換して読んでた。
 
 
 
 
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そして、私の好みど真ん中だったのは
2作目の「もっと甘く抱きよせて」
今度はそのゲイクラブオーナーと
オーナーに拾われたおバカっこの話。

1作目と時系列やエピソードが
リンクしてて、合わせて読むともっといい。
そして、この作品には
小鳩さんの絵がばっちり。

作品と絵柄のマッチは大事だと思う。
 
2作目の受け君はオーナーに拾われるまで
かなり悲惨な状況にあったので、
インプリンティング状態で一途に慕うんだけど
なんたって、おバカっこなので、
やることなすこと、違う方向にずれていく。
 
そして、他のことなら鋭いはずのオーナーなのに、
受け君の気持ちに関しては、鈍すぎて…

長いすれ違いのお話。
とにかくこの受け君が、おバカで、けな気で、可愛すぎ。
 
実は私、おバカっこ大好きなの。
 
 
 
黒崎さんの作品は、表現は明るめなんだけど
ヘビーな過去や切ないエピソードをもった
登場人物がとても多い。

同人誌なんかでわき役にスポットを当てて
書かれた作品なんか「そんな辛い目に…」
と、涙するようなエピソードも。
 
でも、意識的に明るめに書いているので
切ないけど優しいお話が多い。
 
この方もまた、「本が処分できない作家さん」の一人。