妃川さんは、実相寺さんと組むと、まず外れない。
実相寺さんのイラストは、ため息が出るほどきれいだから、
ものすごく人気のあるレーターさんで、いろんな作家さんが挿絵希望なんだけど、
「妃川さん最優先？」ってほど、妃川作品でのイラストが多い。
で、この「愛人協定」は、同じくリンクスから出ている
「白衣の矜持に跪け」のスピンオフ。
表紙見たら攻め氏がヤクザみたいだけど、ヤクザにあらず、金貸し。
受け氏が、伯父に奪い取られたホテルを取り戻すために、
自分の身を担保に、この攻め氏（金融屋）と取引をする。
ＢＬでは、お約束の設定なんだけど、なにが違うって、
この受け氏が最高にカッコイイ。
妃川作品、最強の受け氏「史世（あやせ）君」には及ばないにしても
（彼はすでに妖怪の扱いだからね）その凛々しさ、したたかさ、大胆さは、かなりのもの。
最初のうちこそ、攻め氏のペースだけど、途中で完全に逆転。
もちろん大団円なんだけど、やくざの親分さん（受け氏の味方）を前に
攻め氏を評したセリフは最高。
これからも攻め氏を尻に敷きながら、楽しくやっていくんだろうなあ。
あ、実相寺さんのイラストは、か～な～りエロかった。