最近同人活動やっていないので、どうしてるのかと思ったらコミックスが出た。
大好き作家さんなんだけど、時々意味不明というか、説明不足のお話がある。
同人活動も盛んに行っていたんだけど、最近はちょっとお休みしているみたい。
新刊の「花氷」は短編集。
この新刊、帯の幅が通常の倍以上ある。
それだけ告知が多くなってるんだけど、これからこういうスタイルは増えるのかな。
とても雰囲気のある絵柄で、切ないお話がたくさんでいいんだけど
時々「こっから先どうなるんだよー!! ここで終わりなのー!?」という
ぶつ切りの終了をやらかしてくれるのが、つらいところ。
エロのセンスは、好悪が分かれるところだけど、私は大好き。
この作家さんは、股間のモノを描かない。
最近はガッツリ描いてしまう作家さんが多い中、わずかなトーンだけで匂わせる。
それがね、かえって色気があるの。
エロという点ではかなりのもんだし、絵柄も和の雰囲気で美々しいし、オリジナリティもある。
因習とか、しきたりとか、妙にドロドロした話が多いけど、ノリの軽いギャグも描く。
同人誌ではハムスターやシマリス本なんかも出していて……要するになんでもあり。
長く描いてるだけあってコミックスもいっぱいある。
ちょっとつかみどころの無い作家さんだけど、私は大好きなの。
因習ドロドロ系、犯罪ドロドロ系がお好きな方には特にお勧め。
「マスク」「僕のかわいいひとだから」「歓楽宮」「嘘つきな恋人」「タランチュラ」
あたりはまとまっていて、エロもてんこ盛りで読みやすいけれど、
長い話の一部である「遠い叫び」とか、初期作品にはとても読みづらいものもあるので、
最初に手に取るときには要注意。
あたりはずれが多く、1冊読んで「読まない作家認定」されかねない作家さんでもある。
私は大好きなんだけどね。