今まさに花盛りのこの蔓植物。
色んなものに巻きついて普段は全く隠れているから、どこにあるかわからないのに
暑くなると、燃えるように、あふれ出るようにオレンジの花が咲き誇る。
中央分離帯とか、民家の植木とか、とにかくある日突然、いきなり現れその存在を主張する。
大好きな花なんだけど、名前をど忘れ!!
ここんとこ「喉元まで来てるのに~、誰かに言われたら絶対ああっ!て思い出すのに~!!」
と、なんだかモヤモヤモヤモヤしていた私。
写真に撮ればいいんじゃん!!
って事で写したものをプリントアウトして、義母宅へ。
便利な世の中になったもんだよね、としみじみ。
義母の趣味は「庭いじり」、ただ最近お年をめしたせいか物忘れがひどい。
私 「ねえ、これってよく見るけどなんて花だったっけ?」
義母 「ああ、それはねぇ… ああ、ここまで出てるのに…」
(義母よあなたもか…)と、今度は二人でモヤモヤモヤモヤ。
暑苦しい中二人して何をやってるんだか…
そこへ義叔母(義母の弟妻)がやってきた。
私 「ねえ、これってよく見るけどなんて花だったっけ?」
義叔母 「ああ、それはねぇ… えっと… ここまで出てるのに…」
義母 「そうなのよええっと…なんだか…」
私 「言われたら絶対思い出すよね…」
(義叔母よ、あなたもか)と、更に三人でモヤモヤモヤモヤ
暑苦しい中、ほんとに何をやってるんだか…
義叔母 「… ああ、えっとね、かずら、かずらよ」
義母 「そうそう、なんとかかずら」
私 「あっ、のうぜんかずら!!」
二人 「のうぜんかずらよ !!」
なんだかよくわからない、不思議な達成感で
いい年をした女三人はとても晴れやかな気分になった。
そういえば、こういうのが脳に良いと、今流行の脳トレーニングの教授も言ってたっけ。
そして嫁はメロンを貰い、頭スッキリ、心ホクホクで家路に着いたのでした。