「チョコレート密度」 崎谷はるひ | はすののブログ

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「チョコレート密度」


「ハチミツ浸透圧」「カラメル屈折率」のスピンオフ作品

私としては高校生の恋物語よりも断然こちらの方が好み。

「ハチミツ」の受ちゃんの初めての男(攻め君)が今度は「受君」になってしまうお話。


もともと癖のあるキャラクターを書かせたら右に出るもの無しの崎谷さん。

「恋は乱反射」でのBLにあるまじきダークな攻め氏も良かったけど、

今回の攻め氏もなかなか強烈なキャラ。

ダークなわけではなくただただ、オレ様で、真っ正直に鬼畜なだけ。

でも他人にも自分にも厳しい、筋の通った男で、その分容赦もない。


高校生相手だと、余裕のあった受君も、ボロボロに振り回されてる。

余りに振り回されすぎて、愛されてるとも感じられず、別れを決意した受君。

ここで普通だと、攻め氏が「俺が悪かった、照れくさくて言えなかったんだ」って展開になるところが

流石に崎谷さんの描くキャラクターは絶対にブレない。


あくまでも「オレ様」で、悩んだ受君がひたすらバカじゃないかと可哀想になってしまう。

鬼畜な攻め氏は、受君がどんなに悩もうが全然斟酌しない。


オレがお前を気に入ってるんだし、良い思いさせてやるからグダグダ考えずにしたがってりゃいい!!

ってなもんで、もうここまでオレ様だといっそ気持ちいい。


この攻め氏に対抗するには身も心もタフで無いと、確かにもたないね。

脇に出てくるミハル君もとってもいいキャラだけど、これのスピンオフは見たくない気が……


今回も期待を裏切らない面白さ。


次作で5ヶ月連続刊行も完結。毎月読める楽しさもここまでか……

でもルビー以外のレーベルでも読みたいからいいや。


4月にルチルからも1冊出るけど後は未定。

そろそろ同人活動を再開してくれると嬉しいんだけどなあ。