
ハッピーエンドを確かめるまでは読めないと、3巻から放置していた「エス」やっと読めた。
ちょうど今暇だから、それこそむさぼるように読んだけど、今回はどの本も当り。
しかもどれもホームラン級で、週の初めからとってもいい気分なのです。
冬コミも友人サークルが当選したとのお知らせ。
良かった。
読 了
英田サキ 「エス ~裂罅~」「エス ~残光~」
これで一応「エス」完結。私としてはいい処に落ち着いてくれたと満足。
英田さんの他作品には、時々はずれもあるけれど、「エス」「夜」シリーズは、大当たり。
BLには珍しく骨のある作品。
どちらもやくざが絡むけれど、特にやくざ好きってわけではないの、たまたま。
「エス」はその特殊なシチュエーションに助けられている部分もあるけど、着眼点は申し分ない。
それにしても、どれもこれもいい男ばっかりで、登場人物に魅力があるという点ではピカイチ作品。
ただ、4作通して一番いい男は義兄の篠塚さん!! もうね、人間の格が違う感じ。
うーん、本当はちょっとこっちとも絡むかと思ったんだけど、確かに後書きにあるとおり
篠塚さん一人勝ちになりそうで、話の方向違っちゃうし、第一終わんないか。
さて、小冊子がどんな話かな。
冬コミに「エス」の番外新刊でたりしたら、一番並びしなきゃダメかも。
いおかいつき 「獣の啼く街」
これまたちょっと異色作、いおかさんだから相変わらず男前の受様です。
舞台は限りなく歌舞伎町に似た架空の街、やくざも絡むけどこれは本命ではなくておじゃま虫。
攻君はまさに本能の赴くままに生きている「獣」。でもまだ赤ちゃんみたいなもの。
まるで保護者のような受医者と子供のような年下攻君にやられました。
まあ、これからが大変かも、果たして上手く調教できるのか……続編書いてくれないかなー。
もしかしたらギャグマンガの世界かも知れないけどね。
私にとってはツボど真ん中作品です。
紗野風結子 「蜘蛛の褥」
大当たり作品
前作「蛇淫の血」のリンク作品、やくざ×検事、年下後輩攻め。
決してやくざものが好きなわけじゃないの、あくまでもたまたまなの。
それにしても奈良さんのイラストってハードボイルド向けっていうか…
この手のもの描かせたら一人勝ち!
一重まぶたの検事さんも三白眼のやくざさんもまとめて麗しい、というか妖しい。
紗野さんは、風シリーズ読んで、いい処かすってるのに、あたりは出ない、
新刊では買わないけど、安くなってれば一応読もうかなという位置づけだった。
前回の「蛇淫の血」がわりと良くて、ちょっと新刊買いしてみた。
もうど真ん中きた!! これを待ってたのよ!! と小躍りしてしまった。
まあ、「クモ」は大嫌いなんだけどね。話もいいけど、キャラクターが最高。
皆少しずつ壊れてる。その壊れっぷりがものスゴークいい。
こういう作品書いてくれるなら、これから新刊買いしなくては。
藤森ちひろ 「不実な唇、甘い嘘」
強引セレブに弱みを握られてカンケイを持ってしまうことになった意地っ張り美人受。
徐々に惹かれていくものの、遊ばれていると思っているし、
女性がいるものと誤解して別れを口にする……… とまあ王道中の王道。
でも藤森さんの「濡れ場」と「切ない」シーンはもろ好みなの。
ワンパターンといえばワンパターンなんだけど、様式美とでもいうか。
まあ「水戸黄門」の世界ね。
このシチュエーションは、これからも、ガンガン書いてほしいもんだ。
それにしても、御園えりぃさんカラーイラストちょっと変。
どんどん色使いが単調になって、のっぺりと奥行きがなくなって、雑になったように見える。
うーーーん、えりぃさんも絵が変わる時期なのかなあ。
白黒イラストはそうでもなかったんだけどね……
「コルセーア」コミックス版がちょっと心配な私です。
さて、他にもまだまだ読む本はあるんだ。
しばらくお仕事無いだろうから、また読書三昧の生活だ!!!