鈴置さんに続いて曽我部さんまでお亡くなりになった・・・・・
その昔とてもとてもお世話になった方々。
お二方ともとてもお酒の好きな方たちだった。
よく飲んで、よく笑って、よくしゃべった。
鈴置さんは肺がん、曽我部さんは食道がん・・・・共にまだ50代
入院からあっという間だった。
鈴置さんのときもとてもショックだったのに・・・・・
当時の曽我部さんといえばまさに絶頂期で、かたや私は右も左もわからぬド新人・・・
というより素人に毛が生えた程度。
普通なら歯牙にもかけてもらえない、まさにランク違い。
にもかかわらず、曽我部さんは本当にいろんなことを教えてくださった。
もちろん私だけじゃなく、お世話になった役者は大勢いる。
とてもとても気さくな方だった。
私自身、声の仕事の世界から離れてかなりの年数が経つ。
当然ながらまったくの没交渉で、自分がお芝居をしていたことが夢だったような気さえする。
それが、こんな形で思い出すのはとても辛い。
今の私もとても幸せで、過去のあれこれを後悔することはまるで無いけれど、
それでもあの頃の、なにもかもに貪欲で、ものすごくガムシャラになれた
わけの分からないあの熱量は無くなってしまった。
当時のよすがに偲ぶ方たちが亡くなるのは、言いようが無いほどに哀しく寂しい。
それにしても早過ぎる。
あまりにも早過ぎるとしかいいようがない。
お酒を飲んで芝居を語ると、泣きださんばかりに熱く、
それこそ時間がたつのも忘れてしゃべりまくる曽我部さんが忘れられない。
合掌