こんにちは！
吉祥寺東西薬局 スタッフの佐々木です。
今回は「子宮筋腫と不妊の関係」についてお話したいと思います♪
【西洋医学の立場から】
子宮筋腫が不妊を起こす原因は2つ考えられます。
まず1つ目が、卵管から卵子をピックアップする際の「ピックアップ障害」が起こること。
「子宮筋腫」というのは子宮の色んなところにできる「良性の筋肉の腫瘍」ですが、卵管の近く、もしくは子宮のダグラス窩（腹膜腔の一部で子宮と直腸の間に存在する）にできてしまうと、卵管が卵巣から卵子をピックアップする際に、物理的に妨げになって、「ピックアップ障害」が起こると考えられています。
そして2つ目が、受精卵ができた場合に、子宮の内膜に着床する時の「着床障害」が起こること。
筋腫が子宮の内膜近傍や子宮の筋層の中にあって、子宮の内膜が「シャークテイル」と言って、サメの尻尾のように三日月型になっている場合には、その部分に「着床障害」が起こり、受精卵が着床するのを妨げることになります。
「子宮筋腫」は不妊の原因になるだけでなく、流産の原因にもなることが知られています。
「筋層内筋腫（筋腫が子宮筋層内に発生・発育する）」や「粘膜下筋腫（子宮内膜直下に発生し、子宮内に向けて発育する）」の場合、うまく着床しても、その筋腫が原因で流産を引き起こすこともあります。
治療に関しては、外科的に切除をする以外に、子宮動脈塞栓術や薬物療法などもありますが、外科的処置以外の場合には、妊娠を望む方にはお勧めできません。
外科的な処置で筋腫を摘出する場合、腹腔鏡下あるいは開腹でも、どちらの方法を選択しても、妊娠成立した場合の分娩方法は必ず帝王切開になるので、担当医の先生とよく相談することが大切です。
【中医学の立場から】
中医学的に「塊ができてしまう」というのは、「瘀血（血の流れがよくないこと）」が原因に考えられます。
子宮内が冷えていることが多いのも特徴です。
現在の症状を緩和するだけでなく、今後手術などで筋腫を取った場合に、その後にまた最初を予防していくためには、子宮内を温めて、血流を良くしてあげることが大事になります。
ぜひこれから妊活を始めたいと考えている皆さまに、少しでも参考になれば幸いです♪
今回の内容は「東西薬局 妊活チャンネル Youtube」の方にも動画を挙げているので、ぜひそちらもご覧下さい
これから妊活を始めるにあたって、体調をととのえる漢方や健康食品もございますので、ぜひ東西薬局までお気軽にご相談下さい
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