あぁ、神様
なんて意地悪で、なんて粋な計らいをなさるんでしょう
ジェットコースターのように、浮き沈み
とても信じられないような嬉しいお誘いを、涙を呑んでお断りした断腸の夜
ふぁっきんな気分で、しぃぃっとな残業をやっつけ、トボトボと帰路を辿っていました
す、る、と、、、
女神様からメールが
「何してるの?あと一時間しか残ってないよ~w大至急、梅田においでよww」
おぉぉおおお
生きてるとこんなことが起こるんですね
ミナミで手に入れ損ねた幸運を、補って余りある真・幸運がキタで待ってるなんて
突き上げる喜びに若干震え気味の指先を叱りつけながら、即座に返信
はい、只今、直ぐにww
参上つかまつりますww
今日の日に貴女が側に少しでも居てくれるのなら、ケーキもプレゼントも、もう他に何も要らないよ
それだけで、辛いことが多くてももう一回り歳を重ねるのも悪くないかなって思える
またまた、自転車を飛ばします
何せ、タイムリミットは迫ってます
せっかくのご厚意をちょっとでも傷つけたくないからね
疲れた体に鞭打ちます
前輪をスライドさせながら四コーナーを曲がり、上がり三ハロンは驚異の追い上げ
普段は10分前行動の鬼、待つことはあっても待たせることは滅多にないのに、女神様とのときに限って、待たせてしまうのは何故だろう?
なんとか梅田エリアに到着、そしてまたまた電話でいらっしゃる位置を確認、今回は自転車のまま向かいます
大きな交差点、何車線もの広い車道を挟んで向かい合えました
何、この無駄に広い道路
何々、この長い信号
信号待ちの間、道路行政に八つ当たりしてますよ
今夜は不意打ちなしで正面からの合流です
ぱっと咲く笑顔が二つ
一つは今を盛りと咲き誇っている薔薇の花、一つは地味な月見草ですけどね
うっわぁあ、綺麗だなあ
しゅっとしてるのに瑞々しい優しさが、隠れてないやあ
さっきまで不遇を囲っていた男が幸せなひとときへの階段を一段昇った瞬間でした
都会のど真ん中に自転車をほっぽりだして、手を取り溢れる喜びと感謝を伝えました
失望から歓喜の、それぞれの大きさが、感情表現と表情の調整を邪魔したようです
「あれ?突然すぎて迷惑だった??怒ってるのならごめんなさい」
思いもしない科白が女神様の口からこぼれました
さあ、夜も遅いしどうしよう
こんな時間からケーキなんて不可能に近いぞ
どうやって楽しんでもらおう
そんなことを、仕事疲れがしつこく残っていた頭で考えてたのを慌てて放棄
全力で謝ります
んなわけないですよ
嬉しくて、感情に思考がついてこれてないだけです
誤解させて、こっちの方こそ、ごめんなさい
「ハッピーバースデイを歌ってあげるから」
こっち、こっちっと女神様が手を引きます
いつもはお店の選択などを任せてくれてた女神様の意外な積極性にとまどいながらも、素直に従います
どこ行くの?なんて、不粋な質問は当然、街の灯りで真っ暗に見える夜空高くに投げ捨てました
にこやかさを取り戻してくれた女神様に手を引かれるまま、シティホテルのエントランスを潜ります
ロビーでお茶でもするのかな?それならショートケーキで、可愛いハッピーバースデイの歌声を聞けるしな??
ところが、女神様はエレベーターに向かいます
乗り込み押されたボタンは最上階
あまつさえ鞄から取り出したカードキーで、専用フロアのロックまで解除されるじゃないですか
引っ張られて着いた先は、客室のドアの前
もう思考停止状態でした
完全にフリーズしてるクラゲに、「ちょっとだけ、待っててね」「慌ててたから、ちらかしてる下着とか片付けるから」と告げてドアの内側に女神様は消えました
廊下で立ちすくむ、木偶の坊
そんなクラゲを嘲笑うかのように、猛スピードで予想の上を駆けていく現実にまったくついていけてないまま、それでも何とか立ち直そうと、必死で頭を働かせます
ほどなく、蠱惑的な官能の音をたて開いたドアの向こうに用意されていたものは、とんでもない破壊力で、下手な思考を粉々に吹き飛ばしました
なんて意地悪で、なんて粋な計らいをなさるんでしょう
ジェットコースターのように、浮き沈み
とても信じられないような嬉しいお誘いを、涙を呑んでお断りした断腸の夜
ふぁっきんな気分で、しぃぃっとな残業をやっつけ、トボトボと帰路を辿っていました
す、る、と、、、
女神様からメールが
「何してるの?あと一時間しか残ってないよ~w大至急、梅田においでよww」
おぉぉおおお
生きてるとこんなことが起こるんですね
ミナミで手に入れ損ねた幸運を、補って余りある真・幸運がキタで待ってるなんて
突き上げる喜びに若干震え気味の指先を叱りつけながら、即座に返信
はい、只今、直ぐにww
参上つかまつりますww
今日の日に貴女が側に少しでも居てくれるのなら、ケーキもプレゼントも、もう他に何も要らないよ
それだけで、辛いことが多くてももう一回り歳を重ねるのも悪くないかなって思える
またまた、自転車を飛ばします
何せ、タイムリミットは迫ってます
せっかくのご厚意をちょっとでも傷つけたくないからね
疲れた体に鞭打ちます
前輪をスライドさせながら四コーナーを曲がり、上がり三ハロンは驚異の追い上げ
普段は10分前行動の鬼、待つことはあっても待たせることは滅多にないのに、女神様とのときに限って、待たせてしまうのは何故だろう?
なんとか梅田エリアに到着、そしてまたまた電話でいらっしゃる位置を確認、今回は自転車のまま向かいます
大きな交差点、何車線もの広い車道を挟んで向かい合えました
何、この無駄に広い道路
何々、この長い信号
信号待ちの間、道路行政に八つ当たりしてますよ
今夜は不意打ちなしで正面からの合流です
ぱっと咲く笑顔が二つ
一つは今を盛りと咲き誇っている薔薇の花、一つは地味な月見草ですけどね
うっわぁあ、綺麗だなあ
しゅっとしてるのに瑞々しい優しさが、隠れてないやあ
さっきまで不遇を囲っていた男が幸せなひとときへの階段を一段昇った瞬間でした
都会のど真ん中に自転車をほっぽりだして、手を取り溢れる喜びと感謝を伝えました
失望から歓喜の、それぞれの大きさが、感情表現と表情の調整を邪魔したようです
「あれ?突然すぎて迷惑だった??怒ってるのならごめんなさい」
思いもしない科白が女神様の口からこぼれました
さあ、夜も遅いしどうしよう
こんな時間からケーキなんて不可能に近いぞ
どうやって楽しんでもらおう
そんなことを、仕事疲れがしつこく残っていた頭で考えてたのを慌てて放棄
全力で謝ります
んなわけないですよ
嬉しくて、感情に思考がついてこれてないだけです
誤解させて、こっちの方こそ、ごめんなさい
「ハッピーバースデイを歌ってあげるから」
こっち、こっちっと女神様が手を引きます
いつもはお店の選択などを任せてくれてた女神様の意外な積極性にとまどいながらも、素直に従います
どこ行くの?なんて、不粋な質問は当然、街の灯りで真っ暗に見える夜空高くに投げ捨てました
にこやかさを取り戻してくれた女神様に手を引かれるまま、シティホテルのエントランスを潜ります
ロビーでお茶でもするのかな?それならショートケーキで、可愛いハッピーバースデイの歌声を聞けるしな??
ところが、女神様はエレベーターに向かいます
乗り込み押されたボタンは最上階
あまつさえ鞄から取り出したカードキーで、専用フロアのロックまで解除されるじゃないですか
引っ張られて着いた先は、客室のドアの前
もう思考停止状態でした
完全にフリーズしてるクラゲに、「ちょっとだけ、待っててね」「慌ててたから、ちらかしてる下着とか片付けるから」と告げてドアの内側に女神様は消えました
廊下で立ちすくむ、木偶の坊
そんなクラゲを嘲笑うかのように、猛スピードで予想の上を駆けていく現実にまったくついていけてないまま、それでも何とか立ち直そうと、必死で頭を働かせます
ほどなく、蠱惑的な官能の音をたて開いたドアの向こうに用意されていたものは、とんでもない破壊力で、下手な思考を粉々に吹き飛ばしました