GWも終わり、5月5日の営業開始とともに忙しさがピークに達し、あっと言う間に6連休の癒しを忘れてしまいました
仲良しスタッフと、出雲大社や、山陰の秘境巡りをしてきました。幸い雨には降られませんでしたが、なんと!ダウンが必要なくらい寒かったです
と言う事で、
ダウン(羽毛)のコートやジャケットのクリーニングについて、
今はお値打ちに買うことができるダウン。
しかも、ダウンを自宅で洗える専用の洗剤なども売られており、昔に比べて手に入れるハードルがぐんと低くなりました。
当店でも、昔は、専門の業者に外注に出している時代もありましたが、現在では工場で洗えるシステムが揃い、即日は乾燥が間に合わない可能性がある為、+1日でお預かりしています。
ダウン商品はクーポン利用可能とはいえ
決して安くないお値段ですが、
個人的に内情を知っている立場としては、これこそクリーニング店でプロにお任せするのが良いアイテムだと思います。
理由は、洗うのは簡単だけど、乾燥が大変だからです。
当店では、ダウンは水鳥の羽毛が主なので、やはり水洗いが適していると思います。
ただし、かなりの確率で、えりや袖口に脂汚れが蓄積しています。
頻繁に洗う商品ではないからかもしれません。
水で洗うと水溶性のヨゴレは落ちますが脂汚れは落ちません。
でも
当店では、ダウンの脂汚れをキレイにできる技術も洗剤もあります!
そして、それだけでなく、大切なのは乾燥です
中の芯まで完全にふわふわに空気を入れて乾燥しないと中でダマになって偏ったり、カビが生えたりする原因になります。
そして当店ではまずサウナみたいな暖かい部屋でじっくり乾かし、その後、ふわふわになるくらい大きい乾燥機で乾燥させる環境があります
想像してみてください。ふわふわの鳥の羽を濡らしたまま放置して乾燥したら、カピカピのかたまり、ダマになります。
あなたのダウンの中身がそうなるということです。
受付をしていると、そんなダウンをお持ちになり、助けて〜というお客様が少なからずいらっしゃいます。
ダウンは、ご自宅で洗えます
でも、乾燥が大事なので、時間をかけて、大きい乾燥機で空気を入れてふわふわに仕上げなければ、美しく仕上がりません
という理由で、その環境と、電気代と手間を考えると、
出来るだけプロにお任せした方が、心地よく長く着られるのではないかと思います
ただし、毛皮が付いていたり、皮革が付いていたり、ダウンの生地がウールなど、
水洗いできないダウンも存在
していますので、必ず選択表示を見て、ドライクリーニングが必要なものは
必ずクリーニング屋さんに出してくださいね
あと1つ。薄手のダウンは
実は縫い目にパンパンに詰まっているので、薄くても乾燥の手間暇は同じなんです。
そのためクリーニング料金は同じにさせて頂いております。
筆者自身は、家族全員でダウンは5着近くありますが、毎年必ずクリーニングに出します。
最後に2点注意事項
シームレスダウンが流行っていますが、
これはキルティングのような縫い目の代わりに、ポリウレタンという樹脂で貼り付けてある加工です。
このポリウレタンという樹脂が、すごーくくせ者で、これは後日改めてお伝えしますが、
寿命が製造されてから3年位なんです!
ポリウレタンというのは、空気中の水分や熱や紫外線など、生活するうえで避けられない環境の中で少しずつ成分が分解され必ず劣化します。
その為、クリーニングのせいではなく、寿命のせいで剥離が始まる可能性があるのです。
刺激やクリーニングで、剥離に拍車がかかって剥がれる事があり、着用不可能になる為、
クリーニング屋さんでは事前に許可を頂いて洗うか、
(事故がおきても補償はできない旨をお伝えします)
初めからクリーニングを断るお店もあります。
シームレスを購入する際はぜひ、頭に入れておいて頂きたい情報です!
くれぐれもアウトレットや、usedは避けていただきたいアイテムですね
そして保存ですが、ビニールに入れたままにせず、不織布の通気性の良い袋に入れ替えましょう
湿度の高い日本🇯🇵では、クローゼットでも、カビの発生に気をつけてくださいね