キャノン・ニコン・ソニー・富士フィルム・オリンパスなどカメラメーカーの大手各社は、写真を主な仕事とするプロカメラマンが必要とする機材テクニカルサポート体制を提供するプロフェッショナルサービスを展開していますが、会員入会には各社独自の厳しい審査があり、クレジット入りの直近作品複数提出や、既会員の推薦、業務請負書や確定申告書の提出など、大まかに言えば「撮影を生業としている人」だけが受けられる特別な有償サービスです。
その主な内容は、
正確で迅速なメカニカル修理サポート、
その間の同型機材無償貸与、
機材番号登録による盗難補償、
などがありますが、
その他にも会員にのみ提供される特別なグッズなどがあり、NPS(Nikon Professional Service)プロストラップもそのひとつ。
故に、入手方法は厳しい審査を通り会員になるしかありません。
一説には、
アマチュアも多く混在するような大きな現場にて記録や報道の取材等に携わるプロ会員の機材トラブルに優先対応すべく見分けるための配布とも言われます。
中には「ダサい」とか「味気ない」とか言われる方もおられるようですが、入手困難なため偽物も出回る程の人気があるのもまた事実。
が、
そんなレアリティはさておき、なによりもこのプロストの仕様が個人的に大変使いやすいのです。
少し広めな幅で汗や埃に強い化学繊維や裏全面防滑仕様など、
他の、例えば付属品だとどうにも落ち着かないのです。
そんなこともありNPSストラップをずっと使い倒しているのですが、
唯一気になる点が。
それは、
四角く黄色いプリントのNIKONマークだけが劣化してはげ落ちてしまうのです。
上が未使用新品で、
下が数年使用。
新品と、
使用品。
生地そのものや縫製・本革部分・刺繍部分はそれほど変化していないだけにこのプリント部の劣化だけが異常に目立ちます。
クローズアップでよく見るとなにかに当てた形跡などもありますが、そうじゃない部分でももはやロゴマークはおろか文字さえも判別が難しいほど擦れてはげ落ちつつあります。
触ると若干べたつく感触もあり、気分の良いものではありません。
一眼レフのレンズ構成群をイメージしたような繊細なロゴマークを刺繍で再現するのが難しい故と思いますが、一部分だけ明らかに耐用年数の劣る処理ならない方が良いと思うのは僕だけでしょうか?
それはそれで、ベテラン感が醸し出されてこなれ感おしゃれで味があるじゃんとかいう意図でしょうか?
ほんとココだけ謎な仕様。
と不思議に思っていたら、
先日モデルチェンジしたいわゆるイエローライン入りの最新プロストではこのマークも刺繍になっていました笑
やっぱり評判悪かったのでしょうか。
あれ鮮やかな黄色い2本線が派手であまり好きじゃないのよねえ。
プリントだけ綺麗にはがしてしまおうかしら。
歴史的に見ても、様々な改善を繰り返し提供されてきたプロ専用ストラップも、多少選択できるよういくつか種類があると大変嬉しいのですが。
ちなみに…
下記の「for PROFESSIONAL」と書かれたNIKONストラップなどは電気屋などでも2000円程度の値段で一般販売されているものでNPSプロストではありませんのでご注意を。