1月の映画『楓』
スピッツの名曲「楓」を原案とした
ラブストーリー。
あの切なくも優しいメロディーが、
ひとつの物語として
丁寧に紡がれていきます。
特に印象的だったのは、
ニュージーランドの湖。
“ミルキーブルー”と呼ばれるその水の色は、
息をのむほど透明で、
どこまでも静か。
映像の美しさと音楽の余韻が重なり、
観終わったあとも
しばらく胸の奥に残り続けました。
2月の映画『ほどなく、お別れです』
家族の数だけ、
それぞれに異なる「お別れ」のかたちが
あるのだと感じました。
物語の中には、
自身の記憶と重なる場面もあり、
気づけば涙が止まりませんでした。
けれど、
この作品は決して悲しみだけを描いているわけではありません。
限りある時間のなかで、
いま隣にある日常を大切に生きること。
当たり前のように過ぎていく今日という一日が、
どれほど尊いものかを、
静かに教えてくれます。
心に深く沁みる、
あたたかな余韻の残る映画でした。

