弟にまたLINEで連絡を。
別件を書いています。

こんな連絡をやりとりしている間、みーちゃんはつまらなさそうでした。DVDはみせたあげましたが、つまらないですよねアセアセごめんねー。
これで看護師さんからのミッションは完了ですかね。


薬を増やした2時間後、母が目覚めました。
それまではみーちゃんと遊んでいたんですが、母の隣に座り、手を握りました。
みーちゃんが遊びたそうにしてるので、
「ママ今おじいちゃんしてるの。ほら、おじいちゃんみたいでしょ?」
なんてごまかしていました。

私は母に「お父さん家の用事を済ませてもうすぐ帰ってくるから。もうお母さん起きたし、もう帰ってきてって電話するね。」
と言い電話しました。

その電話が終わった数分後。夜の看護師さんが挨拶にきました。
「今夜担当させてもらう〇〇です。お母さん具合はどうですか?」

「今までずっと寝ていたんですが、ついさっき起きたみたいで。父が家に帰っているので電話して帰ってきてもらっています。」

「そうですか。〇〇さーん、体調はどうですか?痛いとか苦しいとかはないですかー?」

無反応な母。

「〇〇さん、もう少し寝たいですか?」

僅かに頷く母。

じゃあお薬入れておきますね。
とボタンを押して出て行きました。
その数分後、父が帰ってきました。

私が「お父さん帰ってきたよ」と言い、父が近づいてきます。
そして父がそばに来て私が手を離すと、待ってたと言わんばかりに大きく手を上げ、手を握れとアピールしていました。
父と交代です。


母は父が好きですねデレデレ



私とみーちゃんはまたおもちゃで遊び始めました。
父が「起きる?」と聞くと母は少しうなづきベットを起こしていました。



みーちゃんと遊びながら母の方を見ると、少しだけ笑っていました。

「お母さん笑ってる。見えてるからかな?」と父に言うと。
「笑ってないよ」と言うので。
「いやいや、ほほえんでるから」と言いました。

それが私が母の生前最後に見た、母の穏やかな顔だったように思います。
入院の日からずっと眉間にシワを寄せた厳しい表情が続いていましたし、目は空いてて起きてるけど無表情だったりしていたので。


そんな穏やかな時間を過ごしたあと、思い出しました。
そうだ、看護師さんに父が帰ってきたことを伝えなければ。