久しぶりの更新になります。
昼間の仕事もオーディオの修理も忙しくブログの方は中々更新できないのです。
このブログ当初から始めたカセットデッキですが、カセットデッキ自体の修理は面白く奥深く中々難易度も高い方の修理だと思います。
今回はカセットデッキではなくまたまたスピーカーの修理風景を書いてみたいと思います。
今回の修理はYAMAHAの3ウェイスピーカー NS-20Mになります。
以前直したYAMAHA NS-10M通称テンモニの型番でいくと上位機種にあたるNS-20番です。
いったいどんな音質なのか実際聞けるまで全くわかりません。3ウェイタイプなので良い音だとは思いますがまだ故障しているのでまずは治るのかどうかということです。
このNS-20Mは以前ヤフオクにて落札した商品です。
状態の説明文には致命的な故障個所有とのことで購入したものでした。いわゆるジャンク品です。
上の写真が購入時のYAMAHA NS-20Mになります。
未クリーニングの状態です。
クリーニングしていませんので写真を拡大してみると結構汚いです!((+_+))
背面スピーカー端子はこんな感じです。
接続時はレバーを押し下げてコードを接続する仕様のようです。
では、あとは外観の写真をみてみます。
角が欠けています((+_+))
あっちこっち、結構な傷です。
ネットは片方がこんな感じでした。
ネット裏はほこりが積もっています。
と、いうことで掃除からしてゆきます!
ネットをお風呂で洗います!
洗剤をつけしばらく1時間くらい放置しています。
洗剤が流れ落ちネットの左部分の水が写真ではわかりにくいかもしれませんが、絶え間なく汚れが流れ出ています。
経年による汚れの蓄積をここできれいにクリーニングしていきます。
経年の汚れの蓄積はダニやたばこ臭、ほこりなど住宅臭を徹底的にここで落としていきます。
嫌な臭いは不快ですからネ!
この後、音出し確認を行いました。
両ウーハーからは音が出ています。
両トゥイーターからも音は出ました。
残りのスーパートィーターですが、トゥイーターを手で塞いでスーパートィーターから音が出ているのか出ていないのかはっきりしません!
しかたないのでコイツを外します。
はんだを取り本体から取り出しました。
テスターで導通確認を行います。
・・・・・・両方のスーパートィーターの導通はありませんでした。
そりゃー音は聞こえませんですね!導通していないんだもの!
これがジャンクの内容ですね!正しいジャンク品でした。
さぁ、困ったな!
スーパートィーター取り外し時に見えたネットワークの写真になります。
でっかいコンデンサが装着されていました。
実際このおいぼれの私に修理ができるのか?わかりませんが、中身の状態を確認していきます。
グリーンのテープはネットを外していくので傷つくのを警戒してマスキングテープで養生しています。
この後、ネットをこじるのでネ!
ネットを外したらこんな状態になりました。
さらに4本のねじをドライバーでとった後の写真
無事にここまで解体できました!パチパチ!
ここでテスターにて再度導通確認を行います。
見ているうちにコイルのエナメル線が切れてしまいました。
老化っぽい感じです。エナメル線の??
エナメル線が切れてない状態の導通ですが、プラス側、マイナス側それぞれ途中まで導通しています。
はんだのところで切断されているわけでは無いようでした。
コイル部分を虫眼鏡を使用してみていきます。
そうとう細いエナメル線は虫眼鏡でみてもわかりません、何しろ細い線です。
いくら見ていてもわかりません????
導通はしていません。
・・・・・悩みましたよ!
どうしたらいいのか???
導通していないものはイコール、音が出ないということ。
この想像を超える状況はかなり苦戦しました。
エナメル線を巻きなおす??
同機種を購入してスーパートィーターのみを交換?
でも、購入したスピーカーもう一台余っちゃいますよね!
それどうするの?
さらに苦戦、苦悩は2週間考えて悩みました。
結局、エナメル線交換に挑戦!
たまたま家にあったエナメル線を巻いて見ることに決定!
こんな感じに巻いて見ました。
コレやってみるとかなりヤバイです。
うまく巻いていかないとエナメル線はマグネットの間で干渉してしまいます。
ここが一番難しいところです。
後は古いエナメル線はなっかなか剝がれませんです((+_+))
剥がれないとそれはそれでマグネットの間に干渉してしまいますので難儀です。
肝心斜めの音質も変わってしまうと思いますし下手をすると組み立てた後、音が出ないような事も想定されます。
仮に断線しているところを見つけてエナメル線をはんだ付けしようと思ってもエナメル線は銅線にコーティングされている線なのでコイル状の状態のところには直にはんだ付けはできないのです。
コーティングを取れば別の話ですが・・・。
まぁ、非常にココの部分の修理はスピーカーの修理ではかなり難しい部分の修理ではないかと思います。
コイルにエナメル線を巻いた後、音出し確認を仮に行いました。
1個目のスーパートィーター ⇒ 成功!
2個目のスーパートィーター ⇒ 成功!!
無事に音が出ました。やったー!してやったりです(^^♪
YAMAHA NS-20M ジャンク品の復活の目がやっと見えてきました。
きれいに直したいと思っているので修理としてははまだまだです。
YAMAHA NS-20M②につづきます。