新年明けましておめでとうございます!
今年初めてのブログになります。
昨年末頃?にジャンク品にて購入したYAMAHA カセットデッキ K-5の修理風景を書いてみたいと思います。
こちらのカセットデッキの状態ですが、通電は可能でその他不動という状態でした。
お店にて通電確認のみ行って状態は全く分からず購入してきました。
購入に至った理由は
YAMAHA製品が好きだったから
全体的に汚れていましたが、大きな傷やヘコミはなかった為
という理由から購入に至りました。
上の写真は既に前面カバーを外し内部の様子を映している写真となります。
内部の様子は今回は残念ながら写真をいくつか取り忘れてしまいました((+_+))
ので文章のみでご案内します、あしからず。
カセットデッキメカ部のメインベルトはいつものようにベトベト状態で本体内部のあっちこっちにちぎれたベルトが張り付いていました。
こちらはカセットデッキメカ部の写真です。
カセットデッキメカの後ろ部分には動作を解除するためのガッチリとしたビッグサイズのソレノイドが付いています。
カセットデッキメカ部分の金属シャーシーはちょっとやそっとでは変形しない極厚のベースです。
この辺が頑丈にできているYAMAHAの好きなところです。
上の写真はベルトがこびりついていましたが、ある程度クリーニングした状態のものとなります。
メインの平ベルトを新品に交換し動作確認を行いました。
ここで最初のトラブル発生です!
再生ボタンを押してもリールが回りません。
早送り、巻き戻しも回りませんでした。
ただ再生ボタンを押すとしっかりとモーターは回転していました。
30分くらいでしょうか?動作レバーをいろいろとっかえひっかえ押しては停止の繰り返しでようやく原因が掴めました。
この動作不動の原因はグリスの固着でした。
原因の場所はココでした↓
さらに写真を少しアップしてみます!
写真中央の白い円柱で手前にグレーの部品がついたもの
こちらの部品が恐らくグリスだと思いますが、びっくりするほどガッチリと動かなかったのです。
ちなみにこのパーツはどういう役目をするのかというと再生(録音も含む)、早送り、巻き戻し時に必ず回転する部品なのです。
前面の連動する部品をみれば一目両全な部品です。
写真の中央にある、そう!カウンターの連動部品です。
一体どれくらいがっちり動かなかったのかというとその部品の軸が折れてしまうんではないかというくらいがっちり固まっていました。
ちなみに軸自身は金属で丈夫な部品ですが、金属の軸もカシメてありますのでそれが取れたらアウトです。
一応あんまり固いのでパーツクリーナーにて油飛ばしできるかを数回行い時間を置いた後、壊さないように回してみました。
どうしてこんな場所があんなに固着していたのか、正常ならスルスル回る部品なのです。
未だに固かった原因がわかりません、まぁ良い経験をしました。
その後回転する部品を全て解体し滑らかに回転するよう、クリーニングと再グリスを行ってここまでは無事終了です。
カセットテープ有と無しにて動作確認を行いました。
カセットテープを数本変えて、カセットテープの分数(長さ)を変えて
いろいろな動作の確認を行いました。
カセットテープによって、少し回転時にビビリ音が発生するときがあるようでしたのでいろいろ修正、修理を行ってゆきます。
まずはリールの止まっている軸付近の古いグリスの除去と
新しくグリスを塗りなおしていきます。
写真はリールを外した写真です。
写真は外したリールの各部品になります。
古いグリスを取り除き、新しいグリスを塗布してゆきます。
グリスの塗布が終わったので組み上げていきます。
そして何回目かの動作確認です。
やっと無事に動き出しましたよ♪このK-5
ベルトのサイズがまぐれで合っていたのか、ほぼ調整無しに再生音はすばらしくイイ音です!!
パソコンに繋いで確認しましたが、アジマスも無調整でこのまま行けます!
ただ気になっていたのが電解コンデンサです。
大変古い機械です、
手持ちのコンデンサにて電源周りの大きなコンデンサから順にほとんどを新品に交換を行いました。
再度動作確認を行いました。
別のカセットデッキで作成したテープの再生音はヘッドホン端子からでしたが、
とにかく凄く良い心地よい音質です。
その次、録音テストを行いました。
録音もほぼ無調整のまま問題ありませんでした。
ドルビーも問題なく動作しています。
ICが逝かれてるような変なノイズの発生もありません。
次に今テスト録音したものを再生してみます。
この機種は間違いなく高級機種ではないはずが電解コンデンサを新品交換したからなのか
信じられないくらい良い音がしています。
やはりアナログのVUメーターの動きはなんとも言えない良さを感じます。
不動品が無事にリカバリーして生き返りました!
今回動作を確認した時間はたった1時間程度です。
時間をおいてからさらに細かく見ていきますが、ほぼ完動品になりましたので一応無事修理完了とします。
それでは!