3~4か月ほど前の事です、知り合いの方からプリメインアンプをいただきました。
高齢ですでに使わなくなったオーディオを廃棄するとの事で声をかけていただきました。
使わなくなっているので使用できるかは不明とのことでした。
いただいてきたのはTRIO プリメインアンプ KA-5100という機種です。
今日はメンテナンスとほんの少し手直し、改造を掲載してみようと思います。
状態は結構汚れていたもののかなり美品でパネル、ツマミ類、カバーを外し中性洗剤にて手洗いしました。
・・・写真撮り忘れました。
まず最初に動作確認を行いました。
特にボリームにガリがあるとか、スイッチを切り替えると音が出ないこともありません、期待していたジャンクな部分を探しましたが、至って正常な状態でした。
外観は入、出力端子部分の汚れ、変色が見られましたので、カバーを開けハンダを取り部品を取り外しました。
結構くすんで汚れていました。
ペーパー1000番を使用して約1時間くらいでしょうか?
丁寧に研磨作業を行いました。
研磨作業をだいたい終わった状態です。
さらにきれいにするため接点復活剤で磨きます。
最終きれいに磨き、接点復活剤で全体を整えたところです。
輝きが最初とは全く違います。
接触自体もよくなっていると思います。
次に行ったのはカバーを開けたときに気になっていたのがいくつかのコンデンサーの具合でした。
症状的には問題はありませんでしたが、古い物ですのでここで数個ですが、交換してしまいたいと思います。
KA-5100アンプ内の画像です。
写真中央の右側のコンデンサが非常に気になっていました。
この写真の右から2番目のコンデンサです。
ハンダのような付着物が付いています。
あと小さいコンデンサは少し膨らみかけているようなのでついでなので交換してしまいました。
先ほどの丁寧に研磨した端子類をハンダ付けします。
端子を取り付けました。
新品のようにピカピカ輝いています。
きちんときれいにできたときは満足です。
このプリメインアンプにはパワーメーターが搭載されています。
改造とはこのメーターの電球をLEDに変更することです。
現在はこの状態です。
パネルをはずし電源をつけ電球の電流を測定してみました。
テスターで測定すると 7.7V でした。
この準備の為先日秋葉原にLEDとコンデンサを購入してきました。
今回の改造内容
現電球電圧 7.7V
購入LED 1個3.1V ×2本(1本あたり電流30mmAを使用)
抵抗 30Ω 1本
※抵抗は補って欲しい分より少し大きいものを使用する事。
電圧以上になってしまうとLEDは切れてしまいます。
イメージ的には電球色ではなくホワイト色のLEDに変更してみたいと思っていました。
間に抵抗を挟んで、メーターが2灯式のイメージです。
ハンダ付けした状態です。
その後、伸縮チューブを通しました。
伸縮チューブをハンダこてさきで熱しチューブがちょうどよく伸縮した状態です。
元ついていたゴムの固定部品を少し加工し仮組しました。
このままでいけそうな感じです。
絶縁のため伸縮チューブを固定した写真です。
これで大丈夫そうです。
パネルを外した状態でホワイトのLEDを確認の為点灯させてみました。
バッチリ!明るい感じです。
では、ビフォー、アフターを見ていただければと思います。
ビフォー、最初の状態(電球です)
アフター、ホワイトのLED2灯に変更した状態です。
電球からLEDに変更することで意外と気にならない方は気にならないと思いますが、
電球ですと上カバーへの発熱がかなり熱くなります。
LEDに変更することで、発熱はほとんどなく、また球切れの心配もほとんどありません。
外観のイメージも照明の色が変わったことにより新鮮に感じました。
照明も変わり、これから家で活躍してもらおうかなと思っています。
この年代のレトロオーディオはその当時、私だけかもしれませんが、結構な高額でなかなか手が出せるものではありませんでした、そんなイメージでした。
当時の様々なメーカーのデザインは凹凸がハッキリしている製品が多く、今見てもカッコイイと思います。
今回修理改造したTRIO プリメインアンプ KA-5100の音質などは比較がありませんのでなんとも言えません、最上位機種ではないみたいです。同じくKA-5500という機種は参考売価当時49,800円だったみたいです。・・・最近では高級機にしか搭載しないメーターがついていてこういう機種を手に入れられて幸運を手にした気分です。
操作感は非常に使いやすい配置となっています。機械異常も全くないので安心して使用していけそうです。