「1兆円企業は累計240社」 | オプトHLD CEO 鉢嶺登 オフィシャルブログ

「1兆円企業は累計240社」

1兆円企業を目指すに当たり、既存1兆円企業を様々調査、分析している。
一部披露したい。

・過去、「時価総額1兆円超企業」になった会社数は累計240社
・1990年以降に上場した会社に限ると、わずか71社
・上場時にこれらの企業に投資していたら平均68倍に!!
・未上場時のVC比率は平均5%程度

過去最大の時価総額はNTTの45兆円。次いでトヨタの29兆円、三菱UFJ、ソフトバンク、ソニー、セブンイレブン、みずほ、東京電力、三井住友、野村、任天堂と続き、240社にのぼる。そのうち、創業者&プロ経営者が現存しているのは約50名。例えば、京セラ稲盛氏、セコム飯田氏、オリックス宮内氏などはすでに一線を退かれたが、現役バリバリで活躍中なのはソフトバンク孫氏、ファーストリテイリング柳井氏、日本電産永守氏、楽天三木谷氏などだ。

240社の大半は高度経済成長期に上場した企業であり、1990年以降の株価が横ばい、下降時期に上場した企業に限るとわずか71社と激減する。イエール大学の調査では1920年代にはS&P500社の社歴は67年だったが、21世紀ではわずか15年に縮まったとの結果が出ている。またバブソンビジネススクール調査では2020年にはS&P500の3/4は我々がまだ聞いたことがない企業で占められるという。ITの登場もあり、ニーズは変化し、スピードは急速に早まっている。その結果、企業の存亡サイクルは一層早く、短くなっている。

そのような早いサイクルの中で「1兆円企業」を創造する事はできるのか?
確率的には、「非常に低い」ともとれる。
実際、IT系企業で現在1兆円を超えているのは7社しかなく、創業社長が経営する会社はソフトバンクと楽天の2社のみだ。世界の時価総額ランキングの半数をIT企業が占める海外と比較すると、日本はIT企業の規模が小さい。世界的変化から取り残されているようにも見える日本市場ならではの現象。

さて、このような現状を見て、どのように未来の1兆円企業を創造するか!
考えるだけでワクワクする。

-----------------------------------------------------------------------------------
本年は今回が最後となります。
今年一年ご覧いただきましてありがとうございました。来年もまた宜しくお願い致します。
-----------------------------------------------------------------------------------


*「オプトホールディング 鉢嶺登のブログ」バックナンバーはこちらから。
<http://www.opt.ne.jp/holding/ceo/>