「過去3年振返りと新3カ年方針」 | オプトHLD CEO 鉢嶺登 オフィシャルブログ

「過去3年振返りと新3カ年方針」

今年の年頭挨拶では「ギアチェンジ」と伝えた。
過去3年で積極的に投資を実行し、従来型広告代理事業の収益性を上げる取り組み(プライベートブランド比率の向上や生産性改善等)や、成長が見込める注力5分野(動画、アドテク、ソーシャル、ビッグデータ、オム二チャネル)への積極投資を行った。同時に第2の収益の柱を構築すべく、インターネット革命の中核になると思われる「3テーマ(シェアリングエコノミー、売り手と買い手を直接つなぐダイレクトトレーディング、破壊的テクノロジー)」にフォーカスし重点投資を実行した。その額、実に135億円にのぼる。



投資精査を行う体制強化、人材強化も行い実行した。その結果、本業の稼ぎを示すEBITDAや売上総利益は着実に上昇してきている。従来指標である営業利益、経常利益では投資に伴うのれんや減損負担がのり、どうしても真の実力を反映した数字ではないため、今後はEBITDAと売上総利益の推移をお伝えしたい。



今年からの3年は過去3年で投資したものの刈り取り時期でもあり、中でもアップサイドが狙えそうなモノにフォーカスして更なる投資を行う時期でもある。従って「ギアチェンジ」と言った。当然、全ての投資が当たるわけではない。14年度は過去の損失をしっかりと計上した。14年度決算が特に純利益でマイナスに振れた理由はそこにある。



新3か年方針ではEBITDAとROEを最重要指標とし、着実に上げていく。
15年度はホットリンク関連を除いたEBITDA24億→26億と微増レベルだが、3年後には14年度の倍の48億円を目指す。ROEもグループ全体の資金効率を高め収益性を上げる。

15年度はホットリンク売却益を社員還元した6億円が無くなり、営利に寄与する一方で、PB商材への人員シフトは約3割にも及び、まだ先行投資的位置づけゆえに販管費をカバーしきれない。また過去3年の投資ののれんや減価償却費で営業利益はEBITDAの半分近くになる一方で、持分法関連の損失や、課税所得は高く法人税負担が大きいため、当期純利益は一時的に大幅に減少してしまう。

いずれにしても、ネット革命はまだ始まったばかり。過去3年で重点投資してきたモノをきっちり回収、収益化しつつ、ここぞの部分には継続的に投資し、来るべきネット時代に大きな果実を掴みに行く。




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