「求人広告業界に見る利益率UP成功事例」 | オプトHLD CEO 鉢嶺登 オフィシャルブログ

「求人広告業界に見る利益率UP成功事例」

代理、仲介業の悩みの1つに利益率の低さがあるが、
求人広告業界で利益率UPに挑戦し、成功した事例がある。

求人広告と言えばリクルートがガリバー。
そのリクルートの求人媒体の代理店は数あれど、
最大手代理店は西の日本ブレーンセンター、東のクイックと昔言われていた。

クイックは2001年に上場したものの、代理店としてだけでは成長性、収益力共になかなか評価されず時価総額も長らく低迷(約50億円程)。一方の日本ブレーンセンターは自社メディア「エン」を立上げ注力。そのエンがブレイクし、エンジャパンとして上場。一時、時価総額も1500億円程になり対称的と言われた。

しかし、クイックも負けていない。
地道に自社メディア開発に取組み、じりじり業績、株価共に向上。



現在の両社の業容は
エンジャパン 売上167億、営業利益34億(営利率20%)、時価総額450億
クイック   売上102億、営業利益10億(営利率10%)、時価総額160億

従来、仲介代理業は薄い手数料ながら、取扱高を伸ばすことで利益絶対額を伸ばす事が成功の王道であった。商社でも、広告代理業でも、旅行代理業でも、卸業でも。しかし、ネットの登場でこのルールは根底から覆りつつある。「ネット=売り手と買い手を直接つなぐ」からである。

仲介代理業という業態自体が早々に消えてなくなりはしないが、確実に付加価値は低下する。
従って、新しいモデルに移行しなければ、生き残ってはいけても大きく化ける存在にはなりえない。代理業は顧客資産を有し、顧客予算を預かっている事が貴重な財産。この財産を活用し如何に収益力を上げていくかが肝要である。


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