孫正義氏に学ぶ ~大きな目標をどうクリアしていくか | オプトHLD CEO 鉢嶺登 オフィシャルブログ

孫正義氏に学ぶ ~大きな目標をどうクリアしていくか

我々も大きな目標を設定した以上、どのように達成するか日々考えている。
その過程で、大きな目標を達成していく有名経営者の孫正義氏の「孫の二乗の法則」を拝読した。
孫子の子孫に違いないと言う彼が、孫子の兵法に独自の考えを加えたものをそう呼んでいる。

この書籍で気付きを得た言葉を4点あげる。
1.「もし今松下幸之助や本田宗一郎が生きていたら、彼らも間違いなくデジタル情報産業を目指したであろう」
「流」:時代の流れに乗ることの重要性を説いた箇所での彼の発言である。
これはもはや誰もが理解していることとして、そこで何に張るのかが大事。

2.「デジタル情報産業が大きな市場になる中で、どれが当るかは定かではない。であれば、どれが当ろうが自社サービスを通らざるをえないインフラに投資する」
ボーダフォン買収を実行してしまった点が更に凄いが、元々ここに15年前に気付いた点がやはり唸ってしまう。
我々が事業展開する上でも、非常に参考となる考えである。

3.すさまじい資金調達力
孫さんの資金調達力はすさまじい。
ソフトバンクの時価総額が9兆円になった今でも持株比率は19%にも上る。
つまり、希薄化を起こさずに資金調達をしてきた証左。
例えば、1994年7月にJASDAQに上場した後、2年間でなんと7000億円も調達している。
7000億である!
今なら分かるがJASDAQ上場直後のベンチャーがである。
しかも、その内5500億は借入(社債含む)であり、希薄化は生じていない。

勿論、その後資金繰りで倒産直前まで行っているので、この手法が必ずしも推奨されるべきものではないかもしれないが、桁違いである事は確か。上場した最大のメリットは市場からの資金調達と考えれば、我々も有益に活用しなければ宝の持ち腐れである。

4.「デジタル情報革命の中心はアメリカからアジアに移行する」
「15年前はネット人口の50%がアメリカ人だったが、今後5年後にはアメリカ人は12%、中国を中心としたアジア人が50%になる」
この考えに則りアリババに投資し、8兆円の含み資産を得ている。


時代の流れ、先を読み、読んだら着実に手を打つ。しかも大きな手を打つ事で大きな果実を得る。
学びは多い。

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