オプトの歴史と逸話49 ~広告代理店は販売支援から購買支援へ | オプトHLD CEO 鉢嶺登 オフィシャルブログ

オプトの歴史と逸話49 ~広告代理店は販売支援から購買支援へ

下記の図をいつも書いていた。




マーケティングには大きな潮流があり、その一つに「企業から消費者へパワーシフトが起きていく」がある。
これは時代の根底を流れる大きなトレンドゆえに何人も逆らう事はできない。

この大きなトレンド、流れをインターネットの登場、ソーシャルメディアの登場が更に後押しし、スピードを速めている。

かつて生活必需品が十分に消費者に行き渡っていない世の中では、企業側が主役であった。広告も広くあまねく多くの消費者に告知をするマスメディアが最適な手法であった。新しくTVができました、クーラーが、車がと宣伝し、消費者はせっせと買い揃える時代である。

しかし、ある程度、生活必需品が行き渡ると、今度は徐々に消費者側に主役が交代する。
「他人とは違うモノが欲しい」と、消費者ニーズに合うモノを販売しなければ売れなくなる。従って、マーケティングも消費者の嗜好ニーズを捉える必要が出てくる。だからデータベースやら、ワントゥワンやら言われるようになる。

上図はその概念を表現したもので、左側は広告主の傍にいて販売支援をするのが従来の広告代理店の姿とすると、主役が徐々に右に移るので、代理店も右に移らねばならないという事を表している。いきなりは移らないので、まずは企業、商品を選ぶ比較サイトや掲示板等の存在が「市場」と書かれた場所。互いの中間地点だ。

最終的には、消費者のコンシェルジュ等含め購買支援に寄ると考え、当時多用していた図だ。

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