残れナイン制度(21時帰宅) | オプトHLD CEO 鉢嶺登 オフィシャルブログ

残れナイン制度(21時帰宅)

4月より、21時全社員完全帰宅制度の「残れナイン」が始まった。
過去、「21時消灯」等の段階的な施策の末、当該制度になったので、全社協力して運用をお願いしたい。

では改めて「残れナイン」とは、どのような意味合いなのか。
本質的には「ただ長時間労働すれば良い時代は終わった(労働人口と時間で競ったら発展途上国に負ける)。
より知恵を使って効率的なアウトプットを導け」
という事と理解している。

オプトには成長意欲が高く、若いうちは思い切り働きたい!という社員が多いため、
21時業務終了が成長速度を落とせという風に誤解する人がいるかもしれないが、それはまったくの間違いである。

むしろ今まで長く時間をかけて出していた成果を短時間で上げることができるように考えなければならない。
効率化を追求することで生産性が向上し、全ての人間に平等に与えられた資産である時間をより有効に使えるようになる。

そして空いた時間に読書をしたり、社外と交流したり、俯瞰して自分の実務や自部署の戦略を考えてみたり、
漫然と足元の仕事をする以外の様々な自己投資をすることで、本質的・加速度的な成長をすることができるはずだ。
それが、一人一人が社長、新たな事業がどんどん生まれる経営者輩出企業への近道だと信じている。

もちろん、必要な残業は申請をして行えばよい。
社会人になりたての新人や、やりたい事が明確にある人は、人一倍働くことも必要だろう。

アップルのスティーブジョブズ氏も、以下のように言っている。
「僕はここで猛烈に働いてきた。これ以上は無理だというほどに。本当に好きな事を選んだら、そしてやるべき価値のあることだったら、あとはぐだぐだ考えずに、ただ働けばいい。自然とそれだけに没頭するようになる」
*「ジョブズ魂の言葉」より

私自身を振返っても、「これ以上無理というまで働いた」経験は、何物にも代え難い経験や自信になっている。だから、私は皆にも、特に若い頃には「これ以上無理」というまで一度は働いて欲しい。必ず後で振返って、大変だった時を誇らしく、また成長している自分に気付くはずだ。

「一人一人が社長」という社是の本質は、「自立」である。
自立とは自由と責任に則る。
つまりは、時間の使い方も自由であり、そのやり方や結果には責任が伴うのである。
自分なりのやり方で、自己投資し続けて欲しいと思う。



<3/10(月)日経新聞より>

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