オプトの歴史と逸話46 ~ ヤフーとコンテンツ提携 | オプトHLD CEO 鉢嶺登 オフィシャルブログ

オプトの歴史と逸話46 ~ ヤフーとコンテンツ提携

ヤフー(以下Y!)との取組みは広告販売だけでは終わらなかった。
Y!は膨大なトラフィックを抱え、様々なビジネス展開の可能性を秘めた宝の山だった。しかし、彼らはオプトのようにベタに動くことや営業は苦手であった。そこで、我々はY!の収益を向上させる様々な提案を行なった。

Y!井上社長と3カ月に1回会食をし、その場で我々から様々な事業提案をするのが常になっていった。今まさに宮坂社長体制になり金融事業なども始まったが、当時提案した内容にもまさしく入っていた。

会食で決まったことは多数。井上社長は明確なロジックで、その場でyes/noを指示された。やると決まったものは、即、Y!の中でも動いた。当時はY!も機動的だったのだ(その後何も決まらない官僚組織に陥り、宮坂社長体制で再び機動的になる)。

その核とも言えるのがコンテンツ提携。メディア事業は収益性こそ高いが、当てるのが極めて難しいし、投資額もかなり必要。オプトは未上場ゆえ資金がなかった。そこでY!の褌を借りてメディア事業をしようと考えた。つまり、我々がコンテンツ生成し、Y!に提供。Y!のトラフィックを活かして集客し、オプトはその広告枠を販売し、収益を分配するというモデル。

丁度、弊社では比較サイトをいくつか運営していたため、このコンテンツを次々にY!に提供して大当たり。例えば、ローンの比較サイト「ローンギンザ」をY!ファイナンスに提供したが、何しろアクセスが膨大ゆえに自社で運営する何十倍も売上が跳ね上がった。ローンギンザに広告出稿していたローン会社も喜ぶし、Y!も喜ぶし、3方良しだった。

ローンを皮切りに、複数のコンテンツ提供を実施。またY!IR等の独占販売も実施した。
まさにY!と共にパートナーとして成長した時代であり、Y!にはとても感謝している。