インターネット革命③ メディア革命(マスメディアのデジタル化) | オプトHLD CEO 鉢嶺登 オフィシャルブログ

インターネット革命③ メディア革命(マスメディアのデジタル化)

インターネット産業革命の3つ目の視点は「メディア革命(マスメディアのデジタル化)」である。

メディア=マスメディアというのが従来の捉え方。
しかし、 あらゆるマスメディアがデジタル化していくのがメディア革命。
例えばTVはスマートTVへ、新聞、雑誌は電子メディアへ、新聞折込はスマホへ、看板はサイネージへと変化していく。

広告市場規模の過去推移を見ると大きな変化の兆候が見て取れる。

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1990年までTVと新聞が牽引役となり、GDPに連動する形でマスメディアは大きく伸びてきたが、1990年をピークに新聞は減少に転じている。これは生活必需品が行き渡った先進国共通の事象でもある(逆に新興国では未だにマスメディアは伸びている)。

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TV2兆円、新聞1兆円、雑誌4000億円、ラジオ2000億円という4マスメディアに、新聞折込6500億円、看板4000億円の6マスメディア合計で約5兆円と日本のメディア広告収入の大半を占めていた時代から、インターネットの台頭により変化が生じてきたが、これは「①マーケティング革命」で述べた。

そして、今後マスメディア自体がデジタル化していくことにより、大きな変化が起きる。

中でも大きなインパクトになると思われるスマートTVについては前号「②デバイス革命」で述べた。

意外に大きなインパクトになると予想されるのが、新聞折込広告6500億円市場。
新聞を購買する家庭は急激に減少し、その結果、新聞折込広告市場は急激にしぼんでいる。
一番困るのは新聞折込により来店集客をしていた小売流通店舗。代替手法の最有力候補はスマホである。所謂O to O(online to offline)と言われ今注目され始め、ネットからリアル店舗へ集客する手法である。しかもチラシでは何人が来店しているか測定不可能だったが、スマホソリューションではそれも見える化が可能だ。

更に看板のデジタルサイネージ化も見える化が進む。店頭サイネージにセンサーを設置し、何人が通り、何人が看板を見(性別も判別)、告知広告を見て入店した人による売上増なども測定できるようになってきている。 サイネージとスマホを連動させクーポン配信したり、今後デジタルデバイスの統合マーケティングが多様化してくる。

このように従来効果測定があいまいだったマスメディアがデジタル化することで測定可能になることも大きな革命と言えよう。マスメディアのデジタル化が大きく進展すると、マスメディアのあり方、ビジネスモデル、代理店の役割等も大きく変わる。

④コンテンツ流通革命へ続く