オプトの歴史と逸話27~大もめ&感動の株主総会(2000年3月) | オプトHLD CEO 鉢嶺登 オフィシャルブログ

オプトの歴史と逸話27~大もめ&感動の株主総会(2000年3月)

98,99年と4つの事業(ネット広告、e-sumai、懸賞サイト、比較サイト)展開をしていた当社だが、5年もネットバブルが続いた米国と違い、日本はわずか1年でバブルが崩壊。資金調達環境が急激に悪化することを悟り、4つの事業を1つにフォーカスすることを決断。

当時、役員陣で協議の結果、e-sumaiに経営資源を集中することにした。
そして、他の事業は全て売却することで他の企業と話をつけてきた。今となっては時効だろうが、ネット広告事業はCCCグループに売ることになっていたのだから、10年後に資本提携する事を考えると不思議なものである。これは同い歳の藤本さん(IMJ起業しIPO。現CCC執行役員)との縁がきっかけだ。藤本さんとはEOで知り合い、たまたま当時住まいが近かったこともあり懇意になった。とても個性的で魅力的な人物。

さて、3月の株主総会は錚々たる応援団が集まり、熱気溢れる大総会になった。
最大の議案は事業をe-sumaiにフォーカスすること。これに大半の株主が大反対。大多数の株主は創業以来のマーケティング事業(ネット広告)にフォーカスすべきとの意見。
大激論の末、最後はネット広告事業にフォーカスすることで決議された

当時総会に参加していた社員はあまりの熱気と応援団がオプトを想う気持ちに感激していた。

そんなドラマの末に、オプトは明確にネット広告事業にフォーカスしIPOを目指すことになった。
藤本さんにはすぐに謝りに行ったが、数年後オプトがIPO時も「やはり俺の目に狂いはなかった」と悔しがってくれた。

一方、e-sumai事業は楽天に出資してもらうことになっていたので、こちらも三木谷さんに謝りに行く。
その結果、楽天はネクストに出資し、ネクストも無事IPOする。e-sumaiは以前述べたように、その後ネクストに売却することになるが、全て物事の流れ、縁、糸を感じる。