オプトの歴史と逸話① ~ 森ビルがお手本 (2010.11.14) | オプトHLD CEO 鉢嶺登 オフィシャルブログ

オプトの歴史と逸話① ~ 森ビルがお手本 (2010.11.14)

~前回はこちら~

「森ビル」
私が新卒で入社し、3年間お世話になった会社であり、
オプトを創業するに当たりお手本とさせて頂いた会社である。
創業者の森泰吉郎氏や共同創業者で現社長の森稔社長お二人とも尊敬をしており、
いまだに愛着のある会社である。


アークヒルズで「都市再開発」という新しいビジネスモデルを確立した森ビル。
単に一つの土地を買って、ビルや住宅を建てるのではなく、
何十軒もの住宅が立ち並ぶ地域を1件1件説得して土地を購入していき、
相応の大きさの面積を確保した後、オフィスや住宅、商業施設や文化施設などを複合的に建設する。
街は活気を帯び、表情は一変する。
従来の土地を100とすると、建物が建つ面積は50程度に減り、
代わりに高層化することで従前以上の面積を確保できるため、
森ビルも大きく利益を確保できるモデルである。


しかし、その実現には長い歳月と説得の日々が必要であり、
日本最初の再開発であったアークヒルズには、実に17年もの期間をかけており、
よほどの信念が無い限りできなかったと思う。
このような揺るぎない信念、使命、明確な目的が一本通っている限り
会社は成長し続けるのであろう。



その後も、ラフォーレ原宿のような斬新な商業施設や、ラフォーレ修善寺のような会員制ホテル、
そして1990年代にいち早く中国へ進出し、
数年前には上海に世界で1,2を争う高層ビルを完成させるなど、
常に挑戦し続けている。
この信念とイノベーションし続ける事業展開には感服する。


私は森ビルから様々なものを頂いた。
オプトの経営理念の一番目「先義後利」は、
街作りにおいて
「まず地域、住民に貢献すれば利益は後からついてくる」
という言葉こそ違えど森泰吉郎氏の言葉に感銘を受け、頂戴した言葉である。

創業メンバーの小林正樹元CFOや野内敦現取締役、現在はラソナ役員の村元さんも
森ビル時代の同僚である。
3年間所属した部署の上司の方々は皆素晴らしい方ばかりで、本当に恵まれた。
社内一残業の多い部署で限界まで働くことを学んだのも良い経験であった。
一方、当時わずかばかりの残業代欲しさに
PCゲームをしている人や日々新聞だけ読みに出社する窓際族を見て、
絶対こんな会社にはしたくない!と思わせてくれたのもここ(笑)。


つまり、私にとっての良い会社像、悪い会社像の原型が森ビルにあり、
良い点は真似る、
悪い点は改善して

今のオプトの理想像が出来上がったと言ってよい。
その意味でも森ビルあってのオプトであり、感謝している。


セミナーや事務所賃貸など可能な限り森ビルを活用することで、
3年間私に投資頂いた分は回収してもらえたと思うが、
今後も感謝の思いは忘れずに、
私も創業以来変わっていない信念と使命の実現に向けて頑張り、
恩返しし続けたい。


~②へつづく~