『パパ優しくないね?パパ優しくないよ、』

と私に言う下の子。これは私と旦那がいた時、けして喧嘩ではなく、普通のトーンで、旦那が私の困ることをわざと言ってきて、私が困った状態になった時。言ってきた。

あぁ、下の子まだ小さいけどこの状態がわかるんだ…と思った。


また別の時、私は子供を旦那に預けて数日過ごさないといけない時があり、私がいない時の三人が心配で、子供と一緒にいる時に下の子に聞いてみた。

『パパ優しい?』そしたら、

『うーん、(考えて…)、パパ、優しくないよ?』と言ってくる(^_^;)

『何かあったの?どんなところが優しくない?』と聞くと

『えっとね、パパはね、◯◯ちゃんと◯ちゃん(上の子)を、こらー!って怒るよ、悪いことしたら大きな声でこらー!って。だから優しくない。』

私は、ははん、子供たちだけの時もしょうもないことでも自分の気分で怒ってるんだなと思い、

『それってさ、◯◯ちゃん達は実はそんなに悪いことしてないんじゃないかな?怒るパパが悪いんじゃないかな。』と言ったら、

下の子はまだそこまで考えられないみたいで、面食らった顔をしていた。

→自分たちが悪いことしたからパパが怒ったって思ってる。(おもちゃをかたずけないことやお茶をつぐことに挑戦したけど失敗してこぼすこと、部屋を走り回ることははたして悪いことなのか?…私は悪いことだとは思わない)

そういう小さいことや、挑戦して失敗したことを、わざわざ『悪いこと』にするのが旦那はすきだ。

大の大人が3歳と5歳に対して。

情けない…。

この場は、◯ちゃんたちは別に悪いことしてないよ、もししたとしても、大きな声で怒るのは、パパが悪いよね、

と説明した。

伝わるかな…。


別の時、上の子と二人で話していて、私は聞いてみた。

『パパ優しい?』

すると『うーん、あんまり、優しくない…かな、うん、優しくはないよ』とのこと。

理由を聞くと、

子供二人がおもちゃで遊んでいて、かたずけて、とパパに言われたから上の子はかたずけたけど、その時下の子はかたずけなかった。

パパは上の子を過剰に誉めて、3歳の下の子は自分が無視されたから嫌な気持ちになって泣いて怒ったらしい。

これ、わからない人にはわからないかもしれないけれど、私は凄く想像できて。

つまり、過剰に上の子を誉めたのは、本当に誉めたかったからじゃなく、そうすることで下の子の自尊心(?)を傷つけることを目的としてるみたいで(旦那がそこまで意識してやっているかはわからないが。私なら下の子の気持ちが想像できるから上を誉めても下の子をフォローする)

(よくある、ママがよくできた子の方を誉める、のとはニュアンスが異なり、説明が難しいが、下の子が傷ついてる顔をしているのにもかかわらず、(それに気ずいてないのかわかっててやってるのかはわからないが)まるでわざと無視をして、子が悲しい顔をするのを凄く待っているかのような…感じ。これを私は意地が悪いなぁと思う。今までにもあったから旦那のこのやり方がわかる。)

下の子が可哀想。

3歳は、頭でわかっていてもまだかたずけたくなかったら従えない時期だし、5歳のようにテキパキもできない。年齢的に切り替えもまだ難しい。でも自分でできるもん!の気持ちは強い時期。そして2歳と違って周りが見えてきてるから上の子は誉められてるのに自分は無視されてる、の状態がすごく嫌だったと思う。

旦那には年齢的に難しいことや、できなくても自分でやりたいできる!、の子の気持ちを見守ることが大切とは話してきたけど、彼は本当の意味ではわかってない。

(園ではすごく優等生みたいで先生が誉めてくれるから、周りに我慢してることが多いだろうし、家では自分の主張をさせてあげてとも話してる。)

この一件は、私はモラハラっぽいな…と感じた。

アラフォーが3歳にモラハラって…。

この、なんとも表現しにくい自尊心を間接的にグサっとやられる感じ…。

そして、5歳は、自分は誉められた立場だけど、3歳の子の、嫌に思った気持ちを理解できて、そういう風に仕向けたパパを、『優しくはない』と考えた。

それは正しい考え方だし、5歳でもこの巧妙な‘’意地悪‘’な感じがわかるんだ…と。

上の子が、自分は誉められたからいいんだと単純に喜んだり考えるんじゃなく、弱い立場の子の気持ちを考えてあげれたのは思いやりがあり、共感力があって、優しいな、と暖かい気持ちになった。

上の子は明らかに旦那より人として立派だな。人として、一番大切なものを持っている。

それは私が旦那にきついこと言われた時に私を庇ってくれた下の子もそう。優しい心を持っている。


時間差はあっても、

下の子の気持ちのフォローを、私はやっていかないと、と心に誓う。