夜明けのすべて | 永い言い訳

永い言い訳

母と娘の二人暮らしから、ステップファミリーへ
悲喜交々、日々の記録です。






瀬尾まいこさん『夜明けのすべて』

読了しました。






映画化されていますが

U-NEXTで見ようと思ったら有料でした悲しい






PMSの女の子と

パニック障害の男の子

人生を振り回されてきた二人が

少しずつ生きづらさから解放されていく

自分の人生を取り戻していくような

希望と優しさに満ちたストーリー。






心の病は理解されづらい

前半のそれに直面するシーンは

読んでいてつらかった。





私も医療者ですが…

仕事でもつらくなることがあるのに

自分や身近な人の問題として接することは

きっと想像以上だと思います。






でも、こういう本の存在が

『理解されない』という

苦しみの一端を少し解放するのかも

知れないなと思いながら読みました。





寄り添いたいと思ったとき

何が出来るかは分からないけど

『知る』ということが一つ

この本から圧力なく馴染んできます。





当事者にしてみたら

こんなもんじゃないってことも

あるのかも知れない。





それでも

心の病じゃなくても

夜明けを迎えたい事情を持つ全ての人に

作者さんの伝えたい思いを

感じるストーリーでした。





★★★★★