『いい子のあくび』読了。
高瀬隼子さん、初めて読みました。
ぶつかったる。
印象的なセリフで始まる今作。
歩きスマホで突進してくる側を
なぜ私が避けなきゃいけないのか。
屈強なガタイの良い男性が相手なら
向こうから避けるのに。
割に合わない、だったらぶつかったる。
世の中の不条理みたいなもの
不公平感を味わいながら生きている
20代女子はいい子を演じながら
心の中はこんなことが渦巻いている。
でもこの思考が、私にはどうにも
面倒なヤツだな
としか思えませんでした
ながらスマホに対しては
あぶないなぁと思って避けるだけだし
人付き合いで人によって
キャラを変えてしまうことも
まぁよくあることだし
いい子を演じて疲れることもあるけど
自分にもまぁメリットがあるし。
「あっち側こっち側」とか
「ひどいことされた人間」とか
自分の価値基準や判断基準が
あまりに他人合わせ過ぎないか?
表題作ほか収録されている
『お供え』『末永い幸せ』
も主人公は同じく女性。
いずれも印象は同じでした。
いちいちうるさいヤツだな
あまり気持ちよく読めませんでした
★★☆☆☆
高瀬さん、芥川賞作家なんですよね
『おいしいごはんが食べられますように』
読んで見ようと思います