朝が来る | 永い言い訳

永い言い訳

母と娘の二人暮らしから、ステップファミリーへ
悲喜交々、日々の記録です。

読了
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養子縁組をした夫婦と
こどもの実母の話です。


そこここに違和感はあるものの
前半の夫婦の話は良かったです。


家族は努力して築くもの。



血が繋がっているから
一緒に暮らしているから
夫婦だから親子だから


それだけの理由で
理解し合う努力
向き合う努力を怠ると
見えなくなることもある。


ほんとにそうだなぁなんて
しみじみ思いながら読みました。



不妊治療には時間とお金がかかり
精神的なダメージも大きいと
色々話は聞きますが



「もう、やめよう」という
選択肢を選んだこの夫婦の
絆を描くシーンは素敵でした。



ただ、養子縁組をしようという決意が
「どうしても子供が欲しいっていう強い気持ちじゃない、環境が整っているなら使ってもらうのもいいんじゃないかって。」



と夫が話すシーンには
そこはかとなく違和感。



そんな理由あるかな?



まあ、養父母として
素晴らしい夫婦にはなって行くのだし
いいんですけど。



物語は3パートに別れていて
①養父母夫婦
②こどもの語り
③実母



②はとても短いパートですが
ちょっと蛇足に感じました。
聡い子の設定とはいえ
6歳ってもっと幼いよ…



そして後半の実母パートは
ほんとにほんとにズタボロで


ひかりちゃん、、、
考え方が幼いまま色々あったとはいえ
人生転がり落ち方が昭和的で
痛々しすぎて見てられなかった



けど前半パートで
血の繋がりはないけど
息子(朝斗)を信じている母親



後半パートで
血が繋がっているけど
娘(ひかり)を信じない母親



の対比を描いて
血の繋がりだけが家族を決める
要素じゃないってことを
言いたかったのかなぁ?



にしてもひかりちゃんよ、、、
かわいそう過ぎて
後半は嫌な感じに心が沈みました。



ひかりちゃんも性格歪んでるけどね
朝斗の聡い設定に比べて
ひかりの視野の狭さと言ったら。



くそ真面目な両親への反発に
モテ人生歩めたと思って
姉さえもバカにして
有頂天になってやりまくったら妊娠



この下りは読むのつらかったな



今日び中学生ってそんな
バカなんだろうか



娘を持つ身としても
悲しくなる展開だったな。




そんなこんなで
サクサク読みやすくはあったけど
★★☆☆☆