すでに延滞して
図書館より督促状が届いております。
やばい読みきれるかな、と
読み始めたこちら
西加奈子さんを読むのは
「サラバ!」に引き続き二作目。
肉子ちゃん、良かったです。
ストーリーとしては
大して山も谷もないのですが
登場人物の魅力だけで
こんなにも引き込まれるものかと。
全てをそのまま受け止める
肉子ちゃんが、力強くて!!
自己肯定のために
ごまかしたり嘘ついたり
他人を否定したり
そういうのがない世界って
どんななんだろう。
そんな肉子ちゃんの「娘」の
繊細なキクりんはなんだかんだ
ちゃんと子供で愛おしくて。
キクりんの肉子ちゃんディスりも
秀逸で、吹き出しポイントでした。
『あんな大声で小説を借りたがる人、図書館にもいないだろう』
とか、プッとなってしまった。
サッサンの
『他人に迷惑かけて生きることに
遠慮したらあかん』
みたいな言葉も良かったな。
ストレートな「情」に
勝るものは無いと本当に最近思うのです。
私も結構直情型の思考回路だけど
肉子ちゃんほどの強さは
全然ないなと思う。
私も強くなりたいよ、まじで。
★★★★★