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永い言い訳

母と娘の二人暮らしから、ステップファミリーへ
悲喜交々、日々の記録です。

友人に勧めてもらったこちら


DVDで観ました。


17歳で誘拐され
7年もの監禁生活の中で
犯人の子を妊娠、出産。


息子が5歳を過ぎたある日
そのせまい「部屋」から脱出し
「世界」で暮らし始めた親子は…


といったストーリー。


観るほうに子どもがいるかどうか
また、母親か父親かでも
感想が分かれそうな内容でした。



母と子の繋がりを
感じずにはいられない。


私たちは、どうしたって
どうしようもなく
「母」なのだと。



諦めにも似た覚悟のような
そんな感覚を味わいました。



「部屋」で訪れる
「ぬけがらの日」


「世界」に出たあと
失った7年にあったであろう
友人たちの輝かしい日々や
インタビュアーの心ない質問、

父親が息子をどうしても
見ることができないこと


様々なことが主人公を追いつめ
自殺をはかりますが


息子は何てことのない顔で
『でもママだよ』


なんて言うんだよ!




子どもはちいさくて弱いけど
すごく強い力がある。


守られるべき存在のくせに
守るべき存在を守ってくれる。


与えられるべき存在のくせに
与えるべき存在に
様々なものを与えてくれる。



そういえば。
私は、娘を産むまでは
知らなかったことを
たくさん知ったんだった。



そういえば。
私はこの子のことを
ちゃんと守れているかな
与えられているかな
導けているかな



日々の中で意識しなかったことを
色々考えちゃいました。



息子役の子がまた可愛くて…
女の子みたいな男の子。



部屋にいる時のママとの時間を
純粋に特別で愛しいものだったと
感じている様子がけなげです。


対して、「世界」に出たあとに
じょじょに順応して
友人まで作る姿は力強い。




多分部屋を出る前後の
対比もあるのでしょうが
前半の「部屋」パートは
とにかく映像が暗いです。


後半の「世界」パートは
見応えたっぷり。


主人公の両親との関係も
やっぱり母と子は特別で


この映画のテーマはやはり
そこなんだなと感じます。



そもそもの設定は
怖いですけどね。

脱出した時は
激昂した犯人に主人公が
殺されちゃうんじゃないかと
ハラハラしちゃった。


脱出するときの息子もまた
良くて…


あの女性の警官もきっと
「母」なんだろうな。


と全部のシーンについて
感想書きたくなっちゃうので
終わります。

★★★★★