マスカレード・ホテル&ふがいない僕は空を見た | 永い言い訳

永い言い訳

母と娘の二人暮らしから、ステップファミリーへ
悲喜交々、日々の記録です。

最近は行き帰りの電車や、

ランチの時などに読書。

まずこれ
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去年直木賞を受賞した
【ホテルローヤル】
と勘違いして借りた本。

東野圭吾さんの本は
個人的に当たり外れが多く
読んだ後、

「……。」


となる(悪い意味で)作品にも
いくつか出会っていますが
これは普通でした。


でも特筆することは無し。
★★★☆☆




そしてこれ
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こちら、とても良かった!
最近読んだ中では
一番好きな本です。


最初はなんとなく
軽めのが読みたくて
タイトルから

若い人が書いた恋愛ものかな?
賞もとっているらしい。

なんて思ってジャケ借り。




しかし読み始めて
いきなりの性描写。


あれか。

性描写が生々しいだけで
文学性が高いとか評価されて
実は内容が薄い


的なやつか。


と、なかば読むの辞めようかな
という思いに支配されつつも
読み進めると


2話目くらいから
どうやらそういうんじゃない


人生の中にある
どうしようもないもの

みたいなものを
描いているんだと気づき

以降の全編は
心に沈んでいくような気持ちで
読みました。



解説の文章を少しぱくりますが
そのやっかいな人生を
救うでもなくかばうでもなく
ただ、認める。


描いているのはただ、
そんな公平な目で描いた
それぞれの人生です。


読者に教示めいた
メッセージを押しつけることなく


ただ、描いている。


という雰囲気の本でした。



読後感として
スッキリとか
自分も頑張ろうとか
生きるって素晴らしいとか

全然ないです。


ただただ、ストーリーが
心に静かに落ちていく。


私はとても好きでした。
この方の他の本も
読もうと思います。

★★★★★



読了後調べてみたら
これ映画になっているようで。


私の中で今、大爆発中の
窪田正孝くんが
福田良太役で出ているとな?!


観るね。


絶対観るね。