母への依存から抜け出せない主人公が、自らも結婚して母となり、うんたらかんたらいう話。
『女には二種類いる
母であるか、娘であるか、だ。』
というようなくだりがあったけれど
あれは事実上の「母」「娘」ではなく
母性をもつ母のことを「母」
そうではない女は
たとえ子を産んでいても「娘」
ということのようですが。
これを読んで、果たして私は「母」になれているだろうか……
とは全然思わなかったです←
小さい頃は母に褒められると嬉しくて、そのために良い子であろうとするような子でしたが
大きくなるにつれ、母以外に自分を認めてくれる存在が出来、
自分の居場所が出来、
母も、私の母であること以前に一人の人間であるということがわかるようになり。
母の性格にも好きな部分もあればそうでもない部分もあります。
その一方で、かけがえの無い母ですから、何にも代えられない大切な存在です。
そんな事で、なんとなく私には「考えさせられない」話でした。
のん気なお気楽人生には向いてないのかな、湊かなえ。
けど複数人のモノローグで進むあのスタイル、面白くて好きです(^^)
★★★☆☆