おくすり手帳 | 永い言い訳

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母と娘の二人暮らしから、ステップファミリーへ
悲喜交々、日々の記録です。

調剤薬局のお会計の話。

4月から、おくすり手帳の有無で金額が変わるように法が改正されていて、3割負担であれば手帳なしの場合は20円ほど安くなります。


けれど、まあ、本来のおくすり手帳の意味を考えれば、持参して医師や薬剤師がチェックすることで毎回のシールが生かされていくのだから、

シールだけを渡して管理したことにする、今までのやり方のほうが違ったのでしょうね。

薬局がもらっている報酬は手帳代でもシール代でもなく、管理料ですから。


私の職場は薬局なのですが、まだ大半の患者さんは手帳を持参しません。


今回の改定は2年前の改定以前に戻った形となりましたが、その2年前の改定が、手帳自体の浸透には寄与したものの、シールは家で貼って個人で管理するもの、

という意識を広めてしまったんでしょうね。

(きちんと持ち歩かれている方ももちろんいらっしゃいます)


災害時のツールとしては見直されましたが、あくまで個人管理の範疇でのこと。


おくすり手帳の本来の意味を知ってもらうのも、薬局の仕事ではありますが、何もこんなにすぐ戻さなくても、、、




先日、近所の調剤薬局に患者として薬をもらいに行ったときの話。


保育園の近くのT薬局では、娘の薬だったのでシール欲しかったが、おくすり手帳を忘れていたので渡せませんと言われ、点数もとっていなかった。


自宅近くのH薬局では、自分の薬だったのでシール要らなかったが、手帳持っているかどうかも聞かれず、シールが袋に入っており、ちゃっかり点数もとっていた。


法が変わったとはいえ、その対応は会社によりけりです。


H薬局では、窓口に「シールのみのお渡しは出来なくなりました」とわざわざプレートを立てていたのに、その対応だったのでちょっと不信感を抱きました。


個人的には、もう少し融通がきいても良いと思いますが(しばらくはシールのみのお渡し可として、点数とらない、とかね)会社のお達しがあるのでしょうし、監査が入ったら大変ですしね。


かくいう私も会社の方針に従うしがない一職員です。


最近は報道でもされたのか、「安くなる」部分だけを理解した患者さんもチラホラ。そんなわけで、おくすり手帳がトラブルのもとになったりしています。


2年前の改定の時、ああこれで楽になったと喜んだ自分に言ってあげたい。

2年後に痛い目みるよ、と。