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ハイデルベルグ大学の研究チームが、これまでには発見が困難だったがん組織を、抗がん剤として開発された「68Ga-FAPI」という放射性医薬品を用いて、がんの識別を可能にした、との研究結果を発表しました。
中でも肉腫・食道がん・乳がん・胆肝細胞がん・肺がんなどで高いSUVが記録され、肝細胞がん・大腸がん・頭頚部がん・卵巣がん・すい臓がん・前立腺がん・褐色細胞腫・腎細胞がん・分化型甲状腺がん・線様嚢胞がん・胃がんといったがんも識別可能でした。
68Ga-FAPIは、18F-FDGを使った診断では、上手く識別できないガン組織についても、高い感度で検出することが出来たと研究チームは述べています。
ハイデルベルグ大学の医学教授は「68Ga-FAPIの著しく高い取り組み率は、従来の18F-FDGを使ったPET検査では診断できない種類のがんについても有用」とコメントしています。
また患者が空腹のときに投与されて横になる必要がある18F-FDGと違い、68Ga-FAPIは患者さんの事前準備が必要ないため、患者さんの負担を少なくすることができると研究チームは述べています。
がんは今や日本人の死因第一位ですから、この研究が進み、日本でも実用化される日が待ち遠しいですね