先日、上部を尖らせないでフラットな形にモデルチェンジした極太の直径55mmサイズのキャンドルが正確に何時間灯るかがまだわかりませんでした。また点灯中に不具合が起きないかも改めて確認したく試灯してみました。
高さ10cm、15cm、20cmと3サイズがあります。
試灯は高さ15cmのものを灯しました。
毎日毎日仕事中に灯して、最後まで灯すのに、なんと10日間かかりました。
結果、15cmの点灯時間は52時間30分でした。
ということで直径55mmキャンドルは
S7-10 ストレート55×10cm およそ34時間
S7-15 ストレート55×15cm およそ52時間
S7-20ストレート55×20cm およそ68時間
点灯いたします。
さて、うまくきれいに無駄なく灯すには、やはりいくつかのお世話が必要でした。下記にまとめましたのでぜひご覧ください。直径45mmキャンドルも同じ世話になります。
1. 短時間の点灯を繰り返さない
短時間点灯を繰り返すと、消すたびに灯芯が消耗し縁が残ってパイプ状になってしまいます。このままだと、いずれ周りから溶け出す蝋に灯芯が沈められて小さな炎になってしまいます。
直径55mmの場合は、2回に1回は縁が溶けるまで3〜4時間灯されることをおすすめいたします。
4時間点灯
2.灯芯の位置を調整する
灯芯は必ず傾いて灯るために、どうしても溶け口が片寄ってしまいます。そのまま灯すと縁が決壊して大量に流れ出してしまうことがあります。時々確認して片寄っている場合は反対側に灯芯を押してバランス良く灯るよう調整してください。
3.芯先に炭化物が付いたら…
蜜ろう用に硬い灯芯を使っているため、芯先が炎の中に立ってしまい、芯先に炭化物のかたまりが付く場合があります。大きくなったら、いったん火を消してはさみで切り取ってください。
もし続くようでしたら、下記の写真のように金属の棒などで芯先を押して曲げてください。芯先が炎の外に出て先が赤くなっている状態が適切な状態です。
4.縁の壁が高くなると油煙が出ます
写真のように周りの縁が残って高い壁状態になると、炎が大きく尖り、揺れて、時々油煙を吐き出す場合があります。
その場合は、一旦火を消して、2〜3分冷ましてから、壁を内側に曲げて低くします。すると落ち着いた炎に戻ります。お客様に教えていただいたのですが、これを「ハグ」すると言うのだそうです。
すると、落ち着いた炎に戻ります。
5.最後は必ずお皿に載せてください
座金が糸を倒さないので、底が見えてもしばらく灯ります。
以上、このような世話をしながら、流れることなく、油煙も抑えながら最後まで灯すことができました。世話を楽しめるのも魅力の一つと思っていただけましたら幸いです。
6.残った蜜ろうはもったいないので再利用しましょう
ドライヤーで蜜ろうが白くなるくらいまで温めます。座金が取れない場合もよく温めます。
ヘラなどを使って残ろうを剥がします。
蜜ろうが柔らかいうちに再利用灯芯に巻き付けて整形すれば簡単に小さなキャンドルが作れます。
すると、おまけの2時間を楽しめました。
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