夏休みも終わり、朝晩は涼しくなって秋の空気を感じるようになりました。
今回は夏の恒例行事、神崎川の生き物観察会の報告です。
参加された方は、広報を見て申し込んでくださったご家族、
高校生、会員や市役所環境課の方も含めて37名で行いました。
講師は手賀沼水生生物研究会の鈴木さんにお願いしました。
毎年引き受けてくださりありがとうございます。
今年はこのように3班に分かれて調査を行いました。
講師より網の使い方を教わり、みんなで川へGO!
中流1班
下流2班
下流3班
それぞれ分かれて、30分ほどの調査。
タモ網で生き物が居そうなポイントを探ります。
アンケートを見ると、お子さんたちは川に入ったことや、
生き物がとれたことが一番楽しかったようです。
さて、何が居たかな?
各班で捕れた生き物を集め、鈴木講師の解説タイム!
毎度好評の解説タイム!大人も子供も楽しく学べて、
アンケートでも解説がわかりやすかった、
おもしろかったという感想をいただきました。
(筆者も毎回楽しみにしております)
~見つかった生き物~
ニホンアカガエル
最近は八幡溜の田んぼですっかり定着傾向。
気に入ってもらえてうれしいです🐸
オイカワ
この行事で初記録と思われます!
オスの婚姻色が綺麗な魚です。
まだ小さいですが、模様も見えてますね!
そのほか魚類では
タモロコ・モツゴ・ドジョウ・トウヨシノボリなどが見つかりましたが、
なんと当会のシンボルであるメダカが見つかりませんでした…
例年の調査と比較すると、カダヤシが大幅に増えていました。
外来種のカダヤシ。
メダカとよく似ていますが、卵胎生(卵を体内でふ化させる)で、
産卵場所を必要としないためかなりの勢いで増えます。
攻撃性が強く、他の魚種の仔稚魚を捕食する場合もあるようです。
生息域が被ると、メダカの方が不利になってしまいます…
今回は上流の方を調査できなかったので、
そちらでメダカが生き残っているといいのですが…
今後対策をしないとなりません。
外来種では相変わらずアメリカザリガニは多かったです。
そして同じ甲殻類だと、シナヌマエビも増えていました。
例年モンドリ罠を仕掛けていた時はスジエビが多かったのですが、
今回はほとんど見つかりませんでした。
調査方法の差かもしれませんが、気になる結果です。
シナヌマエビも外来生物ですが、その影響はまだはっきりと
議論されていないようです(筆者が調べられる範囲では)
そして、例年はクサガメなどが見つかるのですが、
なんと今回はカミツキガメが見つかってしまいました…
神崎川流域での目撃情報はあるのですが(白井市ホームページより)
当会の活動範囲内で見つかったのは初です。
大きいので移動能力も高いのでしょうが、
まさかこんなところにまで来るとは…
他の生き物への影響が大きいので、繁殖などしていないことを祈ります。
暑い時期でしたが、天候に恵まれて無事に終えることができました。
ご参加いただいた皆様、開催にご協力いただいた皆様、
ありがとうございました!