第39回全日本選抜競輪決勝メンバーは以下の通り

①新山響平(青森)
②古性優作(大阪)
③清水裕友(山口)
④浅井康太(三重)
⑤松谷秀幸(神奈川)
⑥北井佑季(神奈川)
⑦南修二(大阪)
⑧山田英明(佐賀)
⑨郡司浩平(神奈川)


周回中の並びは…
②⑦ ③⑧ ①④ ⑥⑨⑤

レースは残り2周ホームから⑥北井が発進
それに併せるように③清水も動いて
神奈川トリオの背後4番手をゲット。

北井はペース先行を目論むも、
赤板バックでゆるんだところを①新山が打鐘カマシ。
強烈なスピードに④浅井が離れて
北井が番手にハマる展開になって最終周回

最終3角から満を持して北井が番手まくり。
清水も自力まくりで北井に迫るも
⑨郡司が張って対応。

最後の直線。
北井は終い脚が持たず後退。
郡司と清水の競りあいになって、
郡司浩平がわずかに先着!
'21年全日本選抜競輪@川崎以来
3年ぶりのGI制覇を達成した

清水裕友は届かず2着惜敗
終いがタレた北井佑季だが、
古性優作のワンチャン捲り追込は何とかしのいで
GI初決勝で3着を確保した。


第39回読売新聞社杯全日本選抜競輪 決勝 決定
1着⑨郡司浩平[差し]
2着③清水裕友[捲り]
3着⑥北井佑季



今大会の分水嶺は3日目準決勝
先行態勢の松井宏佑の番手という絶好の展開を
郡司浩平が活かしきれず


犬伏湧也のカマシを警戒しすぎるがあまり、
古性優作のインさばきを食らって
南関東ラインで決めきることができなかった。
松井のかかりも良かっただけに、
あまりにも残念過ぎたレース内容。


同じ轍は二度踏まない

清水裕友の快速捲りには外に張って対応。
北井にチャンスを残しつつ、清水の動きもおさえつつ。
前日の反省を活かした絶妙な動き
最終2センターにあった。

直線では清水に先んじられないよう
自力脚を踏んでVゴール。

この内容が準決勝でできていればと思うが、
「成功」は「失敗」から生まれるモノ

足りなかった「何か」補って
郡司浩平2年ぶりのS班復帰を濃厚にした。


かたや足りなかった「何か」
決勝で露呈したのが北井佑季

「勢い」はあった。
「展開」も向いた。

ただ「経験」がなかった。
「運」も最後の最後にもたらされなかった。

GIを勝つには全ての要素が必要
準決勝までは「勢い」だけで勝ち上がれても、
決勝はさらにレースレベルが上がるだけに、
「勢い」だけでは勝てない。

それでも今節の北井はGI制覇にふさわしい内容だったので、
この状態をキープできれば、年内にもう一度 GI決勝へ進めるだろう。


清水裕友は年初から状態が良かった
松浦悠士がいまひとつなだけに、
この舞台で獲っておきたかったところ。
しかし足りなかった「何か」補った
郡司浩平の「底力」に屈した。

この状態をキープして賞金ランクで「先行」して
3月「ウィナーズカップ@取手」でも好内容に期待したい。



これで郡司は年末の平塚KEIRIN GP'24の出場権をゲット
2年ぶりのGP出場&S級S班入りが濃厚となった。
まだ正式決定ではないので、「濃厚」という表現を用いる。

2024年早々にGPへのチケットを確保できたことにより、
深谷知広をはじめとした南関勢の自力選手たちを
GPの舞台へ送り込めるよう、積極的にサポートできるし、
さらなるタイトル奪取も可能。
今後の過ごし方が若干ラクになってくるはずだ。


次回の特別競輪は3月取手でのウィナーズカップ(GII)
GIはGW開催の日本選手権@いわき平となる。
伝統と格式あるダービーを制するのは?