29歳の誕生日を明日に控え、ちょっとセンチメンタルになってみました。あたしの思い出の地でふと思い出したこと、感じたこと、あたしに流れた懐かしい時間たち。



昨日の帰り、ふと代々木駅に降りてみた。あたしにとって今、代々木は会社へ行くための乗り換え駅。だけど、もっと以前から、あたしは代々木には縁があったんだった。


大学生だった20歳の頃、代々木にOPENした和民にオープンメンバーとして入りバイトをしていた。当時はまだ大江戸線なんてのもなくて、飲食店も今みたいにたくさんなくて、だから大手チェーン店の和民は凄く繁盛していた。21歳の春に、体調不良を理由にバイトを辞めた。その年の夏に大学を辞めて、まだ和民でバイトを続けていた仲間からのオファーもあり、あたしはまた和民に戻って来た。21歳の秋のことだった。


和民でのバイト時代には、今思い出しても本当にいろんなことがあった。戻った当時の店長が、当時の和民最年少店長で(当時22歳)、そして男前だった。極楽とんぼの加藤さんに似ていた。顔も、声も。あたしには当時付き合っている彼がいたけれど、いろんなことがあり過ぎた頃で、本当にいろいろ大変で、不仲になりつつあり、あたしは簡単にその店長と恋の矢に落ちたんだった。それはまた、悲劇の始まり叫びでもあったのだけれど。


そんな店長だから、スタッフからの人気もお客様からの人気も高く、女子スタッフたちは実は結構みんな狙っていたんだそうで、ふっと出戻って来たあたしが、すっと店長と仲良くなっちゃったもんだから、あたしがまだ店長を好きだと実感するより前は、陰湿な嫌がらせをされたりとかして、結構ヘビーだったあせるあの頃も、今思い出しても、あまりにくだらなくて、笑えるけれど。


まぁ、ここに書ききれないほどのすったもんだがそのあとも、た~くさんあった。今でも全部詳細に思い出せるほど、鮮明な思い出たち。代々木は、あたしの青春の1ページキラキラを、いや何ページも本担う、重要な場所だ。


昨日ふと降り立って、そんなことを思い出していた。


改札口も、こんな風に大きくはなかった。あたしが通っている頃、ちょうどあのNTTドコモのエンパイヤーステートビルビルが建設されているところで、どんどん塔が高くなっていくのを見るのが、日課になっていた。改札口の中には、当時流行っていたベルギーワッフルのお店があった。いつも、いいニオイがして、店に行く前によく買って食べていた。


あれから約8年の月日が流れた。あたしにとって乗り換え駅となったものの、あたしはまた代々木と接している。あの頃と今と、いろんなことが変わった。店長の連絡先はもうわからない。結局付き合ったけど、長くは続かず。別れた相手の連絡先は消去する主義のあたしは、もう店長と連絡を取ることも出来ない。今、どこで何をしているのか。西川口の実家は、まだあるのかな。あたしを可愛がってくれていたご両親は、今でも健在なんだろうか。


28歳も今日でおしまい。あたしは明日29歳になります。


和民で働いていたあの頃、8年後にまさかあたしが正社員になってるんて想像もしていなかった。でも、その想像もしていなかったことが、今は現実になっている。きっと、今あたしが想像している数年後は、その数年後に現実になってるんだと思う。想像もしていなかったことや、想像していたことが現実になっていく。だからきっと、人は前を向いて生きていけるんだと思う。


いろんなことがあった28年。そしてきっとこれからも、いろんなことがあると思う。明日からの29歳って響きはなんだかまだくすぐったいけど、年齢を重ねていくことも、未来を想像することも、それを創造していくことが出来る今は、とにかくワクワク音譜していて、楽しくて仕方ないニコニコ


ありがとう。28歳までのあたしと、それに関わってくれたすべての人たち。

よろしくね。29歳からのあたしと、それに関わってくれるすべての人たち。




2007年4月18日水曜日   ハチ子しっぽフリフリラブラブ