「カールとばあちゃんのこと」

都会でもない長崎の佐世保でも
私の住んでいる地域では
コンビニもある。スーパーも24時間
レンタルショップもある、
病院も多くて不便はあまりない。

だけども私が生まれたところは小店までも遠くて
計算はおばあちゃんが大きなそろばんではじいて
おまけしたりしてくれるような場所

駄菓子屋さんもないし、
毎日車で魚やさんが移動販売しながら
ちょっとお菓子を買えるくらい。

母は車もなかったし、仕事もしていたので
学校からかえると祖母がいつも
大きなおむすびを妹と私にひとつづつ
にぎってくれていたのでした。

そのおいしかったことは今でも記憶にのこっています

そんな祖母が時折魚屋さんの車から買ってくれて
押入れに
しまっていたのがカールでした。

妹が先に帰り、私が戻ると
カールをだして、おおきなはさみで真ん中を
くるーんときって袋を半分にして

くしゃくしゃの手にのせて

おなじくらいかなぁとはかるのです。

あっちが多いよ!!!
私がこっちがいい!!とけんかになりそうなら

そうかそうかとカールをひとつ多いというほうからとって
ぽいとばあちゃんの口にいれるのです。

面白おかしいのですが、お菓子が減るのが私たちはいやで
ばあちゃん、たべんでよーと笑いながら
もう同じだよ、たべんでーというてもらって

外で食べたものでした。

今思えばそんな小さな争いをしていたら、よそから
もっていかれるよという思いをさせて喧嘩の矛先を
上手に変えてくれていたのでしょう。
祖母がなくなって20年たっても祖母の思い出はつきません。

なのでめったに食べれないカールや
カールおじさんのCMが大好きでした。

カールが販売が中止になるとのこと、
添加物など最近ではカール批判もよく聞きますが、
私にとっては懐かしい思い出であり、
お菓子もいろんな時代とともに増えたり消えたりしていくのかと
何事も時の流れを感じます。

だけど私にはあの時のカールはおいしかった

カールをゆびにはめてぱくんと食べたり、
口の中の水分全部もっていかれたり
ばあちゃんのしわくちゃの手がはかりになって
半分にきられたカールの袋のおじさんの絵があるほうが
ほしかったり。

カールおじさんのCMで懐かしい故郷を思い出したり。

カール販売中止で思い出した。そんな朝でした。

あっというまに5月も終わりそうです。

来月で今年半分折り返すのですね。
どうぞ皆様が健康で笑顔いっぱいであられますように