Artur Rubinstein アルトゥール・ルービンシュタイン
1965年録音
1959年録音
ショパンの即興曲第3番、当時ついていた先生がコンサート
で弾いているのを聴いて、私も挑戦した曲です。
ショパンの即興曲と言えば、4Impromptus と表記され
4つあります。第1番第2番第3番、そして幻想即興曲と言われるものです。
最も有名なのが幻想即興曲です。たぶん出だしを聴けば、
多くの方が、何か聴いたことある~って思うと思います。
でも私自身はこの曲はそんなに好きでないのです…
次に有名なのは第1番かな?これは好き♪猛スピードで
乗って弾いている演奏を聴くと、飛んでいきそうな軽やかさ。
明るいパステルカラーの球体がくるくる回っているみたい~
第2番はショパン29歳の時の作品だそうだけど、ちょっと憂い
のあるゆったりとした曲と思いきや、中間部では勇ましい場面もあり、
意外な感じの転調でまた流れるゆったりした感じに戻る。
この転調がなんとも発想しにくいような転調でやはり凄い曲だ…
第3番、即興曲の中で最も演奏されないんだそうです…
そんな曲の中にもいい曲があるんだよ…と恩師が言っていました。
優雅に流れていく曲ではありますが、その旋律の流れに心の複雑な
機微、揺れ動きが浮かんできます。
3部形式で、その中間部の山の部分。感情が高ぶって、胸の奥がじんじんと
熱くなっていくが…そこをじっとこらえておさめていく…みたいな…
ここは弾いていてもとても気持ちが揺れるところです。しかし
その気持ちに酔うと危険危険!あくまでクールに鮮明に表現しなければ
いけない部分でもあります。
で、即興曲第3番の入っているCD並べて見ました。
ルービンシュタイン、サンソン・フランソワ、園田高弘、、
どれもまた趣が違っていて聴き比べても面白いです。
園田さんは第1番は早く弾いているけれど、第3番はテンポゆっくり目。
音が綺麗。
フランソワはとにかくメランコリックさが際立っている。メロディが
うねうねしていて…ちょっとうねうねしすぎな気がするんだよね…
スピードは速め。
ルービンシュタインは…私はこの演奏が最もしっくりきます。
メロディが流れる感じ、音の濃淡の付け方。呼吸、間の取り方。
いいです♪
久々に弾いたら…とほほな感じに…
練習し直します!!