吾輩は猫である。
名前はシロ。
主人が懲りもせず、また、ショアサクラマスを釣りたくて、出かけてきた。
西積丹は波が高く、入りたい場所は波かぶりだったので、東積丹と苫小牧に行ってきたと言う。
東積丹の朝日は綺麗だったという。
結構、小女子が、湧いているようだったという。
苫小牧は、ガントリークレーンが異彩を放つ前浜で竿を振ってみたという。
東積丹も、苫小牧も、釣人は結構いるが、誰も釣れていなかったという。
もう、ぼちぼちショアサクラは諦めの境地に至るようである。
··········
気持ちを切り替えて、次の釣りの準備に取りかかるという。
主人が6月に釣りたい魚は、ヒラメだという。
主人が昔からやっている釣りで、船のヒラメのバケ釣りの準備をするという。
何故かと問えば、今日、餌のMサイズのオオナゴが手に入ったからだという。
ここ2年、船のヒラメ釣りに殆ど出向いてないが、理由は、Mサイズのオオナゴが入手出来なくなったからだという。
このため、入手できたこの餌を大事に使いたいばかりに冷凍庫を買ってきたという。
魚も入る、もっと大きな冷凍庫の方が良いのではないかというと、業務用の冷凍庫でないと、冷凍した魚は、つい食べ忘れ、冷凍焼けをおこし、食べられなくなることが多いから、これで良いらしい。
シロが思うに、この言い訳は、貧乏人の抗弁であろう。
········
因みに仲が良い(良かった?)船頭も6月からヒラメ釣りをするという。
2年ぶりに満足できそうな餌でヒラメ釣りができそうだと喜んでいる主人である。
しかし、ヒラメ釣りの準備に疲れて、主人は吾輩を枕にして、昼寝とは、親しき仲にも礼儀ありをしらんのか?
まったく、困った主人である。
byシロ