吾輩は猫である。

名前はシロ。


主人が今年初のカレイの投げ釣りに行って来た。


そして、悲痛な顔をして帰ってきた。


釣れなかったのかと聞けば、釣れたと言う。


こんなに釣れたと言う。



数えてみれば、
マガレイ 28cmを頭に8枚
宗八カレイ 35cmを頭に12枚。
クロガシラカレイ 33cmを頭に2枚。
アサバカレイ 25cmを1枚。
ホッケ 30cmを1尾。

5種、計23枚と1尾なら申し分ないのではないか?

主人は良く釣れたという。

······

なら、天気が悪くて疲れたのかと尋ねれば、抜群に良い天気だったという。

今日の兜千畳敷は、冬の優しい陽射しの中、波は穏やかで、風はおとなしく、蝦夷富士と言われる羊蹄山まで見えたという。





シロには、何が不満なのかサッパリ分からん¯⁠\⁠_⁠(⁠⊙⁠_⁠ʖ⁠⊙⁠)⁠_⁠/⁠¯。

いつから、主人は偏屈者になったんだヽ(`Д´)ノプンプン。

·······

主人が1枚の写真をみせてくれた。


釣りに出かける前、主人は道具を確認してから出かけたのだが、釣場に着いてから再度竿を確認すると先端が折れていたのである。

このため、普段は2本で投げ釣りを楽しむところ、1本しか出せなかったと言う。

そして、この竿を2本並べて釣りをすることは、もうないんだと思うと少し寂しくなったという。

この竿は、主人が20年近く愛用していた竿で、買った当時は、清水の舞台から飛び下りる思いで買った竿だという。

ダイワの竿で初代トーナメントサーフ27-425と言う竿だという。


まったく、主人は女々しくていけない。

形あるものは、いつかは壊れる。
生あるものは、いつかは死を迎える。

これは、不変の世の理(ことわり)である。

物を大事にすることは良いことだが、必要以上に拘るのは良くない。

沢山の良い思い出をくれた竿ではないか。

直せないなら、感謝の気持ちを持って廃品に出せば良いだけである。

·····

何故か、フッと納得した主人であった。

byシロ

(主人の備忘録)
タックル

◯ロッド ダイワ トーナメントサーフ 27-425(2005年位に購入)

◯リール ダイワ ウインドサーフ35(2016年位に購入)

◯道糸 PE0.8号

◯力糸 2-12号 15m

◯錘 三角錘25号

◯仕掛け 自家製 コマセカゴ付き 針ビックサーフ13号

◯餌 海老塩で締めた塩イソメ

 カゴ オキアミ


置き竿の投釣りは、2本以上竿を並べてないと寂しいと感じる私は、変なのかなと思いました。

オモリ負荷30号の投げ竿だと、日本海のカレイには、ちょっと硬いんですよね。

これから、どうするか思案中です。